（参考）電子カルテ導入予定無しの医療機関の現況把握
電子カルテ未導入の医療機関162施設にアンケートを行ったところ、導入予定がないと答えた機関は56施設あり、大半が病床を持たな
い診療所だった。導入予定がない理由としては、業務上の必要性を感じないという意見が最も多く挙げられた。小規模医療機関では
電子カルテによる情報共有のメリットが小さいことが考えられる。
一方で、医療ＤＸの推進により、患者や他医療機関との情報共有が可能になることがメリットとなる。こうした意義を訴求して普及を
拡大する方法について、今後引き続き検討していく必要がある。
導入予定なしの理由

業務上の必要性を感じない

電子カルテ未導入医療機関の病床数
19

導入予定がない医療機関の病床数
1

4

既存の業務からの変更の必要性を感じないから
既存の業務からの変更の必要性を感じないから（紙…
（紙カルテの方が早く記載できる、記載の自由度が高い等）

コスト

2

コストが回収できる見込みがないから
コストが回収できる見込みがないから

システム運用における負荷が大きいから
ITへの不安
システム運用における負荷が大きいから（障害対応、…
（障害対応、電子カルテ販売業者対応）
システム化による不具合障害時の業務影響に懸念があるから
システム化による不具合障害時の業務影響に懸念が…

30

カルテを操作する医師がＰＣ入力に不慣れであるから
カルテを操作する医師がＰＣ入力に不慣れであるから
104

9

医療機関

情報漏えい等における不安があるから
情報漏えい等における不安があるから

49
0床

1~19床

20~199床

200床以上

電子カルテの導入に人員や時間を割けないから
電子カルテの導入に人員や時間を割けないから
システム間に互換性がない／連携ができないから
システム間に互換性がない／連携ができないから…
（オーダリング、部門システム等）

その他
その他
0

5

10

15

20

25

30

35

【ヒアリングコメント（小規模医療機関）】
• 現状の紙カルテで困っていない。診療所だと画像管理等の必要性も少ないためメリットを感じない。またキーボード入力に慣れておらず、電子カルテだとかえって
時間がかかる。
• 導入コスト・ラニングコストが懸念。
• 同院で勤務している高齢の父が、電子カルテを使用するのが困難。

電子カルテ
ベンダー

【ヒアリングコメント（電子カルテベンダー）】
• 規模が小さい医療機関だと、業務効率化のメリットが小さいため、電子カルテを導入いただくことが難しい。
• 診療所だと、ネットワーク設備の用意から必要となる医療機関もあり、電子カルテ自体の導入費以上にコストがかかることが障壁となるケースがある。
• 医師・スタッフが高齢であり、電子機器に不慣れのため導入が難しいという医療機関がある。

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