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総-1○診療報酬基本問題小委員会からの報告について (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00211.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第556回 9/27)《厚生労働省》
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急性期入院医療における高齢者のADL悪化を防ぐ取組は喫緊の課題であり、予防の
取組を推進することが重要。一方、ADL悪化を予防するためには、リハビリテーシ
ョンを実施するだけではなく、看護体制や介護福祉士の配置等を含めて、パッケージ
としての対応を検討するべきとの指摘があった。
休日を含めて早期からの切れ目のないリハビリテーションが提供されることが極めて
重要。土日祝日にリハビリテーションを提供するための体制を確保するため、このよう
な取組は診療報酬において評価されるべきとの指摘があった。
ADL維持等向上体制加算の届出実態は極めて少ないが、疾患別リハビリテーション
料と当該加算を併用できるよう見直すべきではないか、また点数設計を見直す必要が
あるとの指摘があった。
当該加算の要件には病棟に特定の疾患を有する患者割合があるが、脳血管障害が含ま
れていないのは課題との指摘があった。
(2)急性期における栄養管理について
低栄養や経管栄養・嚥下調整食が必要な患者は一定数おり、入院基本料及び特定入院
料の算定に当たっては、栄養管理体制の基準を満たさなければならない。
急性期病院における栄養管理体制として、入院時の栄養スクリーニングと定期的な評
価を含む個別的な栄養管理により全死亡率等が低下したという報告がある。
栄養サポートチーム加算の届出状況は、入院料によって様々である。未届けの理由
は、研修を受けた専門職確保が困難であることが多く、チーム設置のメリットが少な
いことも3割超だった。
入院栄養管理体制加算の届出割合は、38.9%であり、届出をしていない特定機能病院
の約3割は、「届出の意向があり、今後届出をする予定」と回答していた。
管理栄養士が病棟に配置されている割合は低い。病棟配置の管理栄養士による栄養管
理としては、栄養状態の評価や計画作成、モニタリング、食事の個別対応は、ほぼ実
施されていた。一方、栄養情報提供書の作成やミールラウンドは、他の項目と比べる
と、実施割合が低かった。
入院栄養食事指導料の算定回数は近年は概ね横ばいで、栄養情報提供加算の算定回数
は、入院栄養食事指導料に対して少ない。
他の病院・診療所や介護施設・福祉施設から入退院する患者は、一定数、低栄養や摂
食・嚥下機能障害を有していた。
栄養・摂食嚥下状態に関する状況を把握していくことは重要であり、低栄養の世界的
診断基準や通常の評価項目等を参考にして、DPC データ(様式1)の項目を検討して
はどうかとの指摘があった。
病棟における管理栄養士の業務について、
- 入院早期から速やかに評価や栄養管理を行うことは重要であり、入院栄養管理体制
加算の対象拡大も考慮してはどうか
-

病棟への専従配置を求めるのであれば、給与面の課題も考慮し、増員できるくらい
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