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【資料5】LIFE (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34837.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第222回 8/30)《厚生労働省》
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訪問系サービス事業所におけるLIFE活用の効果や課題等について
(令和4年度モデル事業)
○ LIFEの活用について、訪問系サービス・居宅介護支援事業所に対してヒアリング調査を実施したところ、LIFEの活
用により、サービスやケアマネジメントに良い効果が期待されるというご意見もあった。
○ 他方で、訪問系サービスにより適したデータ収集や利活用のあり方を検討すべきという指摘もあった。
【LIFEの活用により期待される効果に関する主なご意見】
⚫ 統一指標による定期的な評価によってケアの質が担保される。(訪問介護、訪問看護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、居宅介護支援)
⚫ 評価内容を集約することで全体的な状態の把握がしやすくなり、事業所内での共有も行いやすくなる。(訪問看護)
⚫ 定期的な評価をする習慣は看護に比べると介護は少ないため、LIFEの導入によって評価の習慣が定着すると介護の質は向上すると思う。(訪問看護)
⚫ 有事の際以外は、栄養等の情報は医療職から共有してもらっていない。介護事業所でも普段からアセスメントするようになれば、医療介護連携につながり、結果と
して介護の質の向上に寄与すると感じている。(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)
⚫ アセスメントの実施は制度で定められているが、アセスメントの項目までは定められていないため、事業所毎にばらつきがある。LIFEによって様式・項目が統一さ
れれば利便性が向上する。(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)
⚫ 事業所におけるアセスメント方法・項目の見直しのために、 LIFE がよいきっかけになると感じた。(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)

【さらなる検討が必要であるという主なご意見】
⚫ 利用者全員を入力する時間を確保するのは難しい。(訪問看護)
⚫ 原則としては居宅介護支援事業所以外の事業所で LIFE 入力いただき、居宅介護支援事業所では出来上がったフィードバック票を参考にケアプランを作成してい
くという流れの方が馴染むが、食事など一部項目については場面ごとに状態が違う可能性があるため、一律に同じではなく、項目の検討・選定が必要と考える。
(居宅介護支援)
⚫ 身長・体重や栄養、水分摂取等の共通的な情報は他事業所から連携してほしい。(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)
⚫ フィードバック票提供の頻度が 1 か月に 1 回になった場合、通所系・訪問系サービスから可視化できるデータが提供されると利用者の状態の経緯の確認と今後
の予測ができるため、モニタリング時や家族への助言時に活用できそう。また、日々の様子もうかがえる。理想の頻度は 1 か月に 1 回だが、その場合入力がより
簡易になるとよい。(居宅介護支援)
⚫ 訪問看護サービスの対象利用者に医療保険と介護保険の両方を利用する方がいるため、対象となる利用者のイメージを行政と共有できると良い。LIFEは介護保
険のサービスを重視しているとは思うが双方の保険で重視しているポイントは異なり、訪問看護サービスでは特に医療との連携が重要となるため、他の訪問系
サービスと少し利用者のイメージが異なるのではないか。(訪問看護)
⚫ 変化が読み取れるレベルのフィードバック 票を作成する場合2、3か月に 1 回程度のフィードバック票提供が良い。半年に 1 回の頻度になると利用者の状態像が
変化した場合の要因を分析しにくい。 (居宅介護支援)
⚫ 収集可能な情報を整理したうえで、それぞれのサービスで収集可能な情報をサービス間で共有してほしい。(居宅介護支援)
⚫ 訪問系は入所系と比較してサービス対象利用者の状態像や利用者の目的の幅が広いように感じている。訪問看護でLIFEを導入する場合、アセスメントデータが
細分化されるとよい。(訪問看護)
⚫ 事業所向けの研修の充実が必要。(訪問介護)
⚫ 情報が標準化されるのは良いが、使いこなすには職員の教育も必要。(居宅介護支援)
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令和3年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(令和4年度調査)