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09_参考資料3_SCARDAにおけるワクチン・新規モダリティ研究開発事業採択課題一覧について (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33297.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会(第32回 5/24)《厚生労働省》
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(令和4年6月時点)

ユニバーサルサルベコウイルスワクチンの研究開発

(提案者:塩野義製薬株式会社

山本 美奈)

1.提案概要
• SARS-CoV-2, SARS-コロナウイルスを含むサルベコウイルス亜属全般に交叉性のある抗体を選択的に誘導するユニバーサル抗原を創
製し、現在臨床開発中のS-268019の技術を用いる遺伝⼦組換えタンパク質ワクチン。

2.基本情報
• モダリティ:遺伝⼦組み換えタンパク質
• 用法・用量:
➢ 初回免疫の場合、1回0.5mLを合計2回、4週間隔で筋肉内に接種する。(抗原製剤10μgと専用混和液を合わせて0.5mL)(予定)
➢ 追加免疫の場合、1回0.5mLを筋肉内に接種する。(抗原製剤10μgと専用混和液を合わせて0.5mL)(予定)
• 現在の開発フェーズ:研究段階
• 第Ⅱ相試験終了時期:2027年3月(予定)
• 開発企業との連携の有無:有

3.選定理由


先行のコロナワクチン(S-268019)の開発状況から安全性や生産体制に関する課題は少ないと考えられ、プロトタイプ化を前提と
した迅速な開発スピードの点からも評価できる。



広域性のある抗原探索は、コロナウイルスが急速に変異する中ではニーズはあると考えられ、ユニバーサルワクチンのロールモデル
になると期待され、次のパンデミックワクチンをいち早く供給できることが強みになる。

4.今後の開発における重要な点


抗原デザインが本研究開発の鍵となるため、評価のスキームを盤石に進めることが望まれる。



今回指向している抗原デザインの特性上、サルなどの⾼等生物での免疫反応が低下する可能性がある。



免疫反応が低い場合は、抗原量やアジュバント量の増加が必要になる場合には、適宜、計画の見直しが必要となる。

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