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資料3-10 齋藤先生提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第113回 1/11)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス感染症対策に関する見解と
感染症法上の位置付けに関する影響の考察
令和 5 年 1 月 11 日
齋藤智也、中島一敏、前田秀雄、今村顕史、阿南英明、太田圭洋、岡部信彦、押谷
仁、舘田一博,釜萢敏、高山義浩、小坂健、古瀬祐気、
脇田隆字、尾身茂
I. はじめに.......................................................................................................... 1
II. 本疾患の特徴について ................................................................................... 2
III. 疾患の特徴に合わせた当面の対応策 ............................................................ 3
IV. COVID-19 の感染症上の類型が変更された際の影響に関する考察 .............. 4
V. おわりに ......................................................................................................... 8

I.【はじめに】
これまで3年間にわたり新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応におい
て、市民、保健医療関係者、国・自治体など社会全体の努力の結果、人口 100 万人
あたりの COVID-19 による死亡者数は諸外国と比べ比較的低く抑えられた。しか
し、さまざまな感染対策とそれに伴う社会活動の制限が約3年にもわたって続いた
ため、社会・経済・生活・教育などへの副次的な負の影響も明らかになってきた。
病原性が低下した SARS-CoV-2 オミクロン株の出現やワクチン接種の進展によ
り、感染者が重症化あるいは死亡する割合は徐々に低下してきている。
しかし、オミクロン株になってウイルスの伝播力はむしろ強くなっており、感染
者の数が増えたため、死亡者数については極めて多くなってきている。現在、流行
は一年を通して繰り返しており、今後の流行サイクルも予測が困難で、本疾患が季
節性インフルエンザ等のような流行性疾患と同様な対応が可能な疾患になるには、
もうしばらく時間がかかると考えられる。
このような状況では、適切な医療の提供を継続できないほどの感染者数の急増や
高いピークを避けることが求められる。
適切な医療の提供体制を維持しつつ、社会・経済・教育等の活動を回復させるた
めに最も合理的な方法は、本疾患の特徴に合わせ、かつ、リスクに応じた対応策を
とることである。
本見解は、本疾患の特徴について現在の概況を示し、現在流行するオミクロン株

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