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【資料No.1】2.4_非臨床試験の概括資料 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》
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S-217622

2.4 非臨床の概括評価

から,S-217622 を CYP3A の強い誘導剤と併用したときには,S-217622 の血漿中濃度が低下し,
有効性の低下につながる可能性が示された.一方で,S-217622 の代謝には複数の代謝酵素が関
与しており,単一の酵素が阻害されても他の酵素によって代謝されることから,CYP3A 等の単
一代謝酵素の阻害剤が S-217622 の血漿中濃度の上昇に及ぼす影響の程度は小さいと考えられ
た.
また,S-217622 は CYP2C8 及び CYP3A の阻害作用 (2.6.4.5.4.2 項参照),CYP1A2,CYP2B6,
CYP3A,CYP2C8,CYP2C9 及び CYP2C19 の誘導作用 (2.6.4.5.4.1 項参照),P-gp,BCRP,有機
アニオントランスポーターポリペプチド (OATP) 1B1,OATP1B3,有機アニオントランスポー
ター (OAT) 1,OAT3,有機カチオントランスポーター (OCT) 1,OCT2,multidrug and toxin
extrusion (MATE) 1 の阻害作用を持つことが示された (2.6.4.7.2 項参照).
これらの結果を踏まえ,
本邦の薬物相互作用ガイドライン [7],FDA ガイダンス [8] 及び EMA ガイドライン [9] に従
い,申請用法用量である 375/125 mg (投与 1 日目のみ 375 mg,その後投与 2~5 日目に 125 mg
投与の 1 日 1 回反復投与) 投与 5日目の Cmax 及び血清タンパク結合率を基に,S-217622 が各基
質薬の血漿中濃度に及ぼす影響を考察した (表 2.4.3-1~表 2.4.3-3).その結果,S-217622 は,
申請用法用量において CYP3A の阻害作用,
CYP2B6 及び CYP3A の誘導作用並びに P-gp,
BCRP,
OATP1B1,OATP1B3 及び OAT3 の阻害作用を示し,これらの基質薬の血漿中濃度を変動させる
可能性が示された (2.6.4.8 項参照).
結論として,S-217622 は良好な経口吸収性を示し,肝臓を含む幅広い組織に分布した後,複
数の代謝経路を経て糞と尿に排出された.また,S-217622 及び代謝物は,いずれの組織にも残
留しないと考えられた.S-217622 の代謝には CYP3A を含む複数の代謝酵素が関与しているも
のの,その中では CYP3A の寄与は比較的大きいと考えられることから,CYP3A の強い誘導剤
と併用したときに S-217622 の血漿中濃度が低下する可能性が示された.一方で,S-217622 の代
謝に複数の代謝酵素が関与することから,単一酵素の阻害による S-217622 の血漿中濃度の変動
への影響は小さいと考えられた.S-217622 は P-gp 及び BCRP の基質であるため,これらの阻害
剤及び誘導剤により S-217622 の血漿中濃度が変動する可能性が示された.また,S-217622 は,
申請用法用量において CYP3A の阻害作用,
CYP2B6 及び CYP3A の誘導作用並びに P-gp,
BCRP,
OATP1B1,OATP1B3 及び OAT3 の阻害作用を示し,これらの基質薬の血漿中濃度を変動させる
可能性が示された.

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