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新型コロナウイルスワクチンの特例承認について プレスリリース (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28387.html
出典情報 新型コロナウイルスワクチンの特例承認について(10/5)《厚生労働省》
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表2 6~23ヵ月群の16~25歳群に対するSARS-CoV-2血清中和抗体応答率の差
6~23ヵ月群(本剤3µg)
測定例数

na)
(抗体応答率[%]

[両側95%信頼区間] 測定例数
(3回目接種後1ヵ月)
80(100.0)
[95.5, 100.0]

80

2~4歳の小児参加者2750例(本剤接種群:1835例、プラセボ接種群:915例)
を対象に本剤接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日誌によ

16~25歳群(本剤30µg)

差(%)
na)
(抗体応答率[%]
)[両側95%信頼区
[両側95%信頼区間]
間]b)
(2回目接種後1ヵ月)
168(98.8)
[95.8, 99.9]

170

り副反応の発現状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及びGrade
3以上)は表6のとおりであった4)。2~4歳の小児参加者において注射部位疼
痛は接種当日(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった。そ

1.2
[-3.4, 4.2]

の他の全身性の事象は接種翌日~5日(中央値)に発現し、持続期間は1~2.5
日(中央値)であった5)。

a)抗体価がベースライン値(ベースライン値が定量下限(LLOQ)未満の場合はLLOQ値)
から4倍以上上昇した治験参加者数
b)免疫ブリッジングの成功基準:抗体応答率の差(6~23ヵ月 - 16~25歳)の両側95%信頼
区間の下限が>-10.0%

表6 2~4歳の小児参加者における主な副反応の発現状況
発現例数(発現割合[%])
本剤接種群

6~23ヵ月の小児参加者1776例(本剤接種群:1178例、プラセボ接種群:598
例)を対象に本剤接種後の安全性を評価した。治験薬接種後7日間、電子日
誌により副反応の発現状況を評価し、主な副反応の発現状況(事象全体及び
Grade 3以上)は表3のとおりであった4)。6~23ヵ月の小児参加者において注

注射部位
疼痛

射部位圧痛は接種当日(中央値)に発現し、持続期間は1日(中央値)であった。
その他の全身性の事象は接種翌日~4.5日(中央値)に発現し、持続期間は1
~2日(中央値)であった5)。

疲労

表3 6~23ヵ月の小児参加者における主な副反応の発現状況
発現例数(発現割合[%])
本剤接種群
接種
回数
1
注射部位
圧痛

2
3
1

食欲減退

2
3
1

傾眠

2
3

易刺激性

1159
1137

事象全体
192(16.6)
171(15.0)

362
1159
1137

1137

591

1(0.1)

590

0(-)

257(22.2)
252(22.2)
73(20.2)

170

3(0.3)

591

4(0.4)

590

4(1.1)

313(27.0)
271(23.8)

362

評価
例数a)

0(-)

58(16.0)

362
1159

プラセボ接種群
Grade 3
以上b)

72(19.9)

170

2(0.2)

591

4(0.4)

590

1(0.3)

170

事象全体
66(11.2)
50(8.5)
20(11.8)
125(21.2)
106(18.0)
23(13.5)
173(29.3)
125(21.2)
22(12.9)

頭痛
Grade 3
以上b)
0(-)

0(-)
1(0.2)

0(-)
2(0.3)

1(0.6)

593(51.2)

7(0.6)

591

279(47.2)

0(-)

1137

539(47.4)

7(0.6)

590

240(40.7)

5(0.8)

1(0.3)

170

64(37.6)

関節痛

1(0.2)

1159

158(43.6)

悪寒

1(0.2)

2

362

筋肉痛

0(-)

1

3

発熱c)

評価
例数a)

発熱c)

0(-)

接種
回数

評価
例数a)

1
2

事象全体

評価
例数a)

事象全体

Grade 3
以上b)

1814

559(30.8)

0(-)

905

186(20.6)

1(0.1)

1772

550(31.0)

0(-)

877

178(20.3)

1(0.1)

3

547

146(26.7)

0(-)

262

35(13.4)

0(-)

1

1813

539(29.7)

6(0.3)

905

277(30.6)

5(0.6)

2

1772

456(25.7)

8(0.5)

877

201(22.9)

3(0.3)

3

547

134(24.5)

2(0.4)

262

57(21.8)

0(-)

1

1813

81(4.5)

0(-)

905

44(4.9)

1(0.1)

2

1772

81(4.6)

0(-)

877

36(4.1)

1(0.1)

3

547

27(4.9)

0(-)

262

11(4.2)

0(-)

1

1813

43(2.4)

1(0.1)

905

15(1.7)

0(-)

2

1772

46(2.6)

0(-)

877

21(2.4)

0(-)

3

547

11(2.0)

0(-)

262

4(1.5)

0(-)

1

1813

41(2.3)

3(0.2)

905

22(2.4)

0(-)

2

1772

53(3.0)

0(-)

877

23(2.6)

0(-)

3

547

18(3.3)

1(0.2)

262

7(2.7)

0(-)

1

1813

14(0.8)

0(-)

905

18(2.0)

0(-)

2

1772

24(1.4)

0(-)

877

9(1.0)

0(-)

3

547

7(1.3)

1(0.2)

262

2(0.8)

0(-)

1

1824

95(5.2)

14(0.8)

909

48(5.3)

8(0.9)

2

1779

88(4.9)

21(1.2)

878

46(5.2)

8(0.9)

3

552

28(5.1)

4(0.7)

262

11(4.2)

3(1.1)

1

1173

85(7.2)

20(1.7)

595

43(7.2)

7(1.2)

2

1147

85(7.4)

24(2.1)

591

36(6.1)

7(1.2)

a)電子日誌により評価した例数
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

3

365

25(6.8)

6(1.6)

170

10(5.9)

1(0.6)

17.1.2 海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)第Ⅱ/Ⅲ相パート(参考)
SARS-CoV-2ワクチン未接種の12歳以上の健康な参加者を対象に、本剤30µg

a)電子日誌により評価した例数
b)重症度が「高度(日常活動を妨げる)
」以上として報告された事象
c)38.0℃以上。38.9℃を超えた場合に、重症度が高度(Grade 3)以上とした

を19~23日間隔で2回接種したときの有効性及び安全性を検討することを目
的として、プラセボ対照無作為化多施設共同試験を実施した。

(2)2~4歳の小児参加者

16歳以上の参加者36523例(本剤接種群:18198例、プラセボ接種群:18325

本試験における2~4歳群(本剤3µg)のSARS-CoV-2感染歴がない143例及び

例)を対象に、1つ目の主要有効性評価項目である「SARS-CoV-2感染歴が

海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(C4591001試験)における16~25歳群(本剤30µg)

ない参加者での2回目接種後7日以降のSARS-CoV-2による感染症に対する本

(17.1.2項参照)のSARS-CoV-2感染歴がない170例を対象に、本剤3回目接

剤の有効性[ワクチン有効性1(VE1)]」を評価した。40137例(本剤接種群:

種後1ヵ月のSARS-CoV-2血清中和抗体価及び抗体応答率を評価した結果、

19965例、プラセボ接種群:20172例)を対象に、2つ目の主要有効性評価項

表4及び表5のとおり本試験における2~4歳群(本剤3µg)の海外第Ⅰ/Ⅱ/

目である「SARS-CoV-2感染歴の有無を問わない参加者での2回目接種後7日

Ⅲ相試験(C4591001試験)における16~25歳群(本剤30µg)に対する免疫ブ

以降のSARS-CoV-2による感染症に対する本剤の有効性(VE2)」を評価した。

リッジングの成功基準を満たした4)。

解析結果は表7のとおりであった6)。

表4 2~4歳群の16~25歳群に対するSARS-CoV-2血清中和抗体価(50%中和抗

表7 SARS-CoV-2による感染症に対する有効性

体価)の幾何平均比
2~4歳群(本剤3µg)
GMT
測定例数 [両側95%信頼区間]a)
(3回目接種後1ヵ月)
143

1535.2
[1388.2, 1697.8]

解析対象
例数

16~25歳群(本剤30µg)

GMR
GMT
[両側95%信頼区
a)
測定例数 [両側95%信頼区間]
間]b)
(2回目接種後1ヵ月)
170

1180.0
[1066.6, 1305.4]

VE1a)

1.30
[1.13, 1.50]

VE2a)

GMR:幾何平均比、GMT:幾何平均抗体価
a)抗体価が定量下限(LLOQ)未満の場合、解析には0.5×LLOQの値が用いられた
b)免疫ブリッジングの成功基準:GMR(2~4歳/16~25歳)の両側95%信頼区間下限>0.67
及びGMR点推定値≥0.8

2~4歳群(本剤3µg)

141

16~25歳群(本剤30µg)

na)
(抗体応答率[%]

[両側95%信頼区間] 測定例数
(3回目接種後1ヵ月)
141(100.0)
[97.4, 100.0]

170

本剤接種群

18198

8

プラセボ接種群

18325

162

本剤接種群

19965

9

プラセボ接種群

20172

169

ワクチン有効性
[95%信用区間](%)

95.0[90.3, 97.6]

94.6[89.9, 97.3]

18. 薬効薬理

差(%)
na)
(抗体応答率[%]
)[両側95%信頼区
[両側95%信頼区間]
間]b)
(2回目接種後1ヵ月)
168(98.8)
[95.8, 99.9]

SARS-CoV-2
による感染症
確定例数

a)VE1及びVE2の2回目接種後の追跡期間(中央値)はそれぞれ57日と55日であった。また、
VE1及びVE2の解析には接種間隔19~42日間の参加者が含まれ、その内訳はVE1とVE2で
それぞれ19~23日間の参加者は96.5%(35248例)と96.3%(38665例)
、24~42日間の参
加者は3.5%(1275例)と3.7%(1472例)であった7)

表5 2~4歳群の16~25歳群に対するSARS-CoV-2血清中和抗体応答率の差

測定例数

プラセボ接種群
Grade 3
以上b)

18.1 作用機序
本剤に含有される修飾ウリジンメッセンジャーRNA(mRNA)は脂質ナノ粒
子に封入されており、それにより非複製性であるmRNAが宿主細胞に取り込

1.2
[-1.5, 4.2]

まれ、mRNAにコードされるSARS-CoV-2のスパイクタンパク質が一過性に
発現する。本剤接種によりスパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細

a)抗体価がベースライン値(ベースライン値が定量下限(LLOQ)未満の場合はLLOQ値)
から4倍以上上昇した治験参加者数
b)免疫ブリッジングの成功基準:抗体応答率の差(2~4歳 - 16~25歳)の両側95%信頼区
間の下限が>-10.0%

胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防に寄与
すると考えられている。

3