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資料3-4 ペマフィブラートの電子化された添付文書 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28092.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第13回 9/27)《厚生労働省》
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本剤群
0.2mg/日

0.4mg/日

(7)
TG濃度を低下させHDL-コレステロール濃度を増加させる
蛋白であるFGF21の血漿中濃度を増加させた
(ラット)。
2.薬理作用
(1)
血漿脂質低下作用13)
フルクトース負荷高TG血症ラットへのペマフィブラートの
経口投与により、
用量依存的に血漿TG濃度が低下した。
HDL-コレステロール増加作用13)
(2)
ヒトApoA-Ⅰトランスジェニックマウスへのペマフィブラート
の経口投与により、血漿HDL-コレステロール濃度及びヒト
ApoA-Ⅰ濃度が増加した。
抗動脈硬化作用13)
(3)
高脂肪・高コレステロール食を負荷したLDL受容体欠損マウ
スへのペマフィブラートの経口投与により、大動脈洞の脂質
沈着面積が減少した。

フェノフィ
ブラート錠
106.6mg/日群

16週時

144.4±25.0
(71)142.0±33.0
(74)138.8±30.0
(71)

20週時

145.1±21.5
(70)143.1±31.5
(74)139.0±29.4
(70)

24週時

144.6±26.5
(69)147.0±32.2
(73)141.4±31.7
(68)

24週時
(LOCF)144.7±25.8
(73)146.7±32.0
(74)142.2±31.5
(76)
平均値±標準偏差
(mg/dL)
(例数)
LOCF:Last observation carried forward

3.第Ⅲ相TG高値を示す脂質異常症患者を対象とした長期投与試
験11)
TG高値を示す脂質異常症患者に本剤0.2mg/日(効果不十分の
場合、12週以降に0.4mg/日に適宜増量可)を1日2回に分けて朝
夕食前又は食後52週間投与したとき、24週時及び52週時[LOCF
(Last observation carried forward)
法を適用]における空腹時
血清TGのベースライン
(249.7±77.5mg/dL
(平均値±標準偏差、
以下同様)、n=189)からの変化率は、それぞれ-48.77±20.47%及
び-45.93±21.84%であった。
また、
LDL-コレステロール値はベー
スラインで119.3±31.7mg/dLであり、
52週時で116.6±29.1mg/dL
であった
(n=189)。
4.第Ⅲ相2型糖尿病を合併した脂質異常症患者を対象とした長期
投与試験12)
2型糖尿病を合併した脂質異常症患者にプラセボ・本剤0.2mg/日
(24週時よりプラセボから本剤0.2mg/日に切り替え)、本剤
0.2mg/日又は0.4mg/日を1日2回に分けて朝夕食前又は食後52
週間投与した。24週時及び52週時(LOCF)における空腹時血清
TG変化率は次表のとおりであった。


有効成分に関する理化学的知見
一般名:ペマフィブラート(Pemafibrate)
化学名:(2R )-2[3-({1,3-Benzoxazol-2-yl
[3-(4methoxyphenoxy)
propyl]
amino}
methyl)
phenoxy]
butanoic acid
構造式:

プラセボ・本剤0.2mg/日群と本剤各群の空腹時血清TG変化率(24週時
及び52週時)

空腹時血清TG変化率b)
投与群
及び空腹時血清TG
ベースラインからの プラセボとの
時期
a)
ベースライン(mg/dL)
変化率c)
(%) 変化率の差d)
(%)
24
-10.814
プラセボ
(〜24週) 週時 [-17.933,-3.694]
本剤0.2mg/日
(24週〜)
52
-46.835
284.3±117.6、
n=57
週時 [-52.967,-40.704]
本剤0.2mg/日
240.3±93.5、
n=54

本剤0.4mg/日
260.4±95.9、
n=55

分子式:C28H30N2O6
分子量:490.55
性 状:白色の粉末である。ジメチルスルホキシド、
N , N -ジメチ
ルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けや
すく、アセトニトリル、エタノール(99.5)にやや溶けに
くく、水にほとんど溶けない。
融 点:98.7℃
分配係数(logP ):4.63(pH2)、4.62(pH4)、2.87(pH6)、1.78(pH8)、
1.59(pH10)
、1.63
(pH12)
[1-オクタノール/Britton-Robinson緩衝液
(20±1℃)





24
-44.347
-33.534
週時 [-51.656,-37.038]
[-45.154,-21.914]
52
-43.629
週時 [-49.924,-37.334]



24
-45.093
-34.280
週時 [-52.283,-37.904]
[-45.723,-22.836]
52
-46.552
週時 [-52.744,-40.360]

取扱い上の注意



本剤を分割後は、湿気を避けて室温で保管の上、4ヵ月以内に使用
すること。

a)平均値±標準偏差
b)
ベースライン値を共変量とした共分散分析
LOCF(Last observation carried forward)
法を適用した。
c)
最小二乗平均値
[95%信頼区間]
d)
最小二乗平均値
[調整95%信頼区間]

承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。

包装
PTP:100錠、
500錠、
1000錠
プラスチックボトル:500錠

薬効薬理
1.作用機序13)
ペマフィブラートはPPARαに結合し、標的遺伝子の発現を調
節することで、血漿トリグリセライド(TG)濃度の低下、HDLコレステロールの増加等の作用を示す。14)〜16)
(1)
PPARαに対する活性は、PPARγ及びPPARδに対する活
性に比べ強く、PPARαに対する選択的な活性化作用を示し

(in vitro)

(2)
肝臓でのTGの合成を抑制した
(ラット)。
(3)
TGの分泌速度を有意に低下させた
(ラット)。
(4)
LPL活性を増加させた
(ラット)。
(5)
LPL活性を負に制御する因子であるApoC-Ⅲ及び
Angiopoietin-Like Protein 3の血漿中濃度を有意に低下さ
せ、肝臓における遺伝子(Apoc3、Angptl3)の発現を抑制した。
また、LPL活性を阻害する遊離脂肪酸のβ酸化に関わる遺伝
Cpt1a)の発現を亢進させた(ラット)。

(Aco、
(6)
血漿TGクリアランスを亢進させた
(ラット)。

主要文献
1)興和
(株)社内資料:第Ⅲ相食事の影響試験
2)興和(株)社内資料:第Ⅰ相反復投与試験
3)興和(株)社内資料:第Ⅰ相マスバランス試験(海外)
4)興和
(株)社内資料:非臨床試験 薬物動態試験
5)興和(株)社内資料:薬物相互作用試験①(海外)
6)興和
(株)社内資料:薬物相互作用試験②(海外を含む)
7)興和(株)社内資料:第Ⅲ相肝機能障害者を対象とした薬物動
態試験
8)興和(株)社内資料:第Ⅲ相腎機能障害者を対象とした薬物動
態試験
9)興和(株)社内資料:第Ⅱ/Ⅲ相フェノフィブラートとの比較検
証試験
10)興和(株)社内資料:第Ⅲ相フェノフィブラートとの比較検証
試験
5