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【資料2】 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26881.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第63回 8/1)《厚生労働省》
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抗原定性検査の実施方法について(2)①


(参考)第51回 感染症部会資料
【資料2-2】(令和3年1月15日)

抗原定性検査はこれまで有症状者の一部に対する確定診断として実施されているが、無症状者に実施した場合にも、
ウイルス量が一定程度多い場合に限っては、PCR検査との一致率が高いとの研究報告がある。

空港検疫対象者における新型コロナウイルス感染症の最適なスクリーニング検査を検討する前向き観察研究
研究課題名:一類感染症等の患者発生時に備えた臨床的対応に関する研究 研究分担者:蜂矢 正彦(国立国際医療研究センター国際医療協力局課長)

方法

Ver5.4 2021.01.06

○空港検疫(成田・羽田)にて鼻咽頭PCR検査又は鼻咽頭LAMP検査で陽性になり、軽症者療養施設に入所した無症状の
者のうち、研究への参加に同意が得られた20歳以上の男女が対象。
○対象者に対し、療養施設入所後1日目~7日目のうち同意が得られた日に鼻咽頭PCR検査と鼻咽頭抗原定性検査等の異
なる検査を同時に実施し、検査結果を比較する。※鼻咽頭PCR検査と鼻咽頭抗原定性検査は、検体を同時にそれぞれ採取。
結果
○ 2020年7月27日~8月8日に20例※に実施した鼻咽頭PCR検査97検体と、同時に実施した鼻咽頭抗原定性検査97検
体について分析。(うち、84検体は採取時に無症状であり、鼻咽頭PCR検査では50検体で陽性。) ※男性17例、女性3例・平
均年齢35歳

○ 検体採取時に無症状であり、鼻咽頭PCR検査で陽性となった50検体の採取時に同時に実施した鼻咽頭抗原定性検査
のうち、28検体(56%)が陽性。
○ 検体採取時に無症状であり、鼻咽頭PCR検査でCt値が30未満で陽性となった26検体の採取時に同時に実施した鼻咽
頭抗原定性検査のうち、全例が陽性となった。
無症状の鼻咽頭PCR陽性例における鼻咽頭抗原定性検査のCt値別陽性一致率

無症状で鼻咽頭 PCRa 陽性
うち Ct値<35

鼻咽頭 抗原定性 陽性b

50検体

43検体

うち Ct値<30
26検体

28検体(56%)

28検体(65%)

26検体(100%)

cobas® SARS-CoV-2 (Roche Diagnostics, Indianapolis, IN); bESPLINE SARS-CoV-2 rapid antigen test (Fujirebio);
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Norizuki M, et al. Effective screening strategies for detection of asymptomatic COVID-19 positive travelers at airport quarantine stations: A prospective observational
study in
Japan (Under review article)
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