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参考資料4 職域におけるがん検診に関するマニュアル(平成30年3月) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26797.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第36回 7/15)《厚生労働省》
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※ 市区町村等が受診勧奨時に資料を配布する場合もある。その場合は資料内容をあらかじめ確認し、
下記の 6 項目が含まれている場合は、検診機関からの配布を省いてもよい。
☐ 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを明確に説明する。
☐ 精密検査の方法について説明する(胃部エックス線検査の精密検査としては胃内視鏡検査を行うこと、
及び胃内視鏡検査の概要など。胃内視鏡検査の精密検査としては生検または胃内視鏡検査の再検査を行
うこと、及び生検の概要など)。
☐ 精密検査結果は市区町村等へ報告すること、また他の医療機関に精密検査を依頼した場合は、検診機関
がその結果を共有することを説明する※。
※ 精密検査結果は、個人の同意がなくても、自治体や検診機関に対して提供できる(個人情報保護法
の例外事項として認められている)。
☐ 検診の有効性(胃部エックス線検査及び胃内視鏡検査による胃がん検診は、死亡率減少効果があるこ
と)に加えて、がん検診で必ずがんを見つけられるわけではないこと(偽陰性)
、がんがなくてもがん
検診の結果が「陽性」となる場合もあること(偽陽性)など、がん検診の欠点について説明する。
☐ 検診受診の継続(隔年※)が重要であること、また、症状がある場合は医療機関の受診が重要であるこ
とを説明する。
※ ただし当分の間、胃部エックス線検査については、年 1 回受診しても差し支えない。
☐ 胃がんがわが国のがん死亡の上位に位置することを説明する。

2. システムとしての精度管理
解説:検診機関が単独で実施できない項目については、関係機関と連携して実施する。
☐ 受診者への結果の通知・説明、またはそのための市区町村への結果報告は、遅くとも検診受診後 4 週間
以内に行う。
☐ 精密検査方法及び、精密検査(治療)結果※(内視鏡診断や生検結果、内視鏡的治療または外科手術所見
と病理組織検査結果など)について、市区町村や医師会から求められた項目の積極的な把握に努める。
※ 精密検査(治療)結果は地域保健・健康増進事業報告に必要な情報を指す。
☐ 撮影や読影向上のための検討会や委員会※(自施設以外の胃がん専門家※※を交えた会)を設置する。
もしくは、市区町村や医師会等が設置した検討会や委員会に参加する。
※ 胃内視鏡では、胃内視鏡検診運営委員会(仮称)、もしくはそれに相当する組織を指す。
※※当該検診機関に雇用されていない胃がん検診専門家

3. 事業評価に関する検討
解説:検診機関が単独で実施できない項目については、関係機関と連携して実施する。
☐ チェックリストやプロセス指標などに基づく検討を実施する。
☐ がん検診の結果及びそれに関わる情報※について、市区町村や医師会等から求められた項目を全て報告
する。
※ 「がん検診の結果及びそれに関わる情報」とは、地域保健・健康増進事業報告に必要な情報を指す。

注1 胃部エックス線撮影法及び撮影機器の基準は日本消化器がん検診学会発行、新・胃 X 線撮影法ガイドラ

イン改訂版(2011)を参照
注2 日本消化器がん検診学会発行、
「対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル 2015 年度版」を参照

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