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参考資料4 職域におけるがん検診に関するマニュアル(平成30年3月) (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26797.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第36回 7/15)《厚生労働省》
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仕様書に明記すべき必要最低限の精度管理項目(胃がん検診)
1. 検査の精度管理
■検診項目
☐ 検診項目は、問診に加え、胃部エックス線検査または胃内視鏡検査のいずれか※とする。
※ 受診者に、胃部エックス線検査または胃内視鏡検査のどちらかを選択させること。
■問診
☐ 問診は現在の症状、既往歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。
■胃部エックス線撮影
☐ 撮影機器の種類を明らかにする。また撮影機器は日本消化器がん検診学会の定める仕様基準注 1 を満たす
ものを使用する。
☐ 撮影枚数は最低 8 枚とする。
☐ 撮影の体位及び方法を明らかにする。また、撮影の体位及び方法は日本消化器がん検診学会の方式注 1 に
よるものとする。
☐ 造影剤の使用に当たっては、その濃度を適切に(180~220W/V%の高濃度バリウム、120~150ml とす
る)保つとともに、副作用等の事故に注意する。
☐ 撮影技師は、日本消化器がん検診学会が認定する胃がん検診専門技師の資格を取得すること(撮影技師
が不在で医師が撮影している場合は除く)。
☐ (自治体や医師会等から報告を求められた場合には)撮影技師の全数と、日本消化器がん検診学会認定
技師数を報告する(撮影技師が不在で医師が撮影している場合は除く)。
■胃部エックス線読影
解説:外部(地域の読影委員会等)に読影を委託している場合は、委託先の状況を確認する。
☐ (自治体や医師会等から報告を求められた場合には)読影医全数と日本消化器がん検診学会認定医数を
報告する。
☐ 読影は二重読影とし、原則として判定医の一人は日本消化器がん検診学会認定医とする。
☐ 必要に応じて過去に撮影したエックス線写真と比較読影する。
■胃内視鏡検査及び胃内視鏡画像の読影
☐ 胃内視鏡検査の実施に当たっては、日本消化器がん検診学会による胃内視鏡検診マニュアル注 2 を参考に
行う。
☐ 胃内視鏡検診運営委員会(仮称)
、もしくはそれに相当する組織が設置する読影委員会※により、ダブル
チェックを行う。
※ ダブルチェックとは、内視鏡検査医以外の読影委員会のメンバーが内視鏡画像のチェックを行うこ
とである。ただし、専門医※※が複数勤務する医療機関で検診を行う場合には、施設内での相互チェ
ックをダブルチェックの代替方法とすることができる注 2。
※※専門医の条件は下段参照
☐ 読影委員会のメンバーは、日本消化器がん検診学会認定医、あるいは日本消化器内視鏡学会専門医の資
格を取得する。
■記録の保存
☐ 胃部エックス線画像、及び胃内視鏡画像は少なくとも 5 年間は保存する。
☐ 問診記録・検診結果は少なくとも 5 年間は保存する。
■受診者への説明
解説:
① 下記の 6 項目を記載した資料を、受診者全員に個別に配布する(ポスターや問診票など持ち帰れない
資料や、口頭説明のみは不可とする)。
② 資料は基本的に受診時に配布する※。

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