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資料2-3 MID-NET・NDBの行政利活用の調査実施状況について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26332.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第1回 6/22)《厚生労働省》
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消化管穿孔:Diagnosis Procedure Combination(以下、
「DPC」)データに消化管穿孔(食
道穿孔及び虫垂穿孔は除く)の病名があり、当該データの入院日から退
院日の間において、抗菌薬の処方日と胃管挿入又は消化管関連の手術の
実施日があり、さらに、入院日の前日から退院日の間において、CT 撮影
又は CT 診断の実施日がある。




塞:DPC データに腸閉塞の病名があり、当該データの入院日から退院日まで
の間において、腸関連の手術の実施日がなく、さらに、入院日の前日か
ら退院日の間において、CT 撮影、CT 診断、X 線撮影又は X 線診断の実
施日がある。

調査結果 ◼
の概略



対象集団
抗精神病薬の処方が確認された患者 212,793 人のうち、初回処方日より前に消化管
障害*を発現している患者を除外した 206,059 人を対象とした。



本集団のうち、抗精神病薬の処方期間中に消化管障害を発現した 241 人(ケース)
と、抗精神病薬の新規処方開始日†から Index date‡までの日数及び下記の因子を用
いたリスクセットサンプリングにてケースとマッチングした 912 人(コントロー
ル)を特定した。



なお、ケースとコントロールを合わせた 1,153 人の中に、クロザピン及びブレクス
ピプラゾールに曝露ありと判定された患者は認められず、パリペリドン、ブロナン
セリン又はアセナピンマレイン酸塩に曝露ありと判定された患者はいずれも 10 人
未満であった。
マッチング因子:性別、Index date 時点の年齢(±5 歳)、医療機関、Index date の暦
年及び抗精神病薬の新規処方開始日から Index date までの精神疾
患が契機となった入院回数
*

対象集団の特定においては、以下の定義とした。
消化管穿孔:DPC データに消化管穿孔の病名あり、当該データの入院日から退院日までにお
いて、抗菌薬の処方日がある







塞:DPC データに腸閉塞の病名がある



各患者のデータ期間中の最も早い定型抗精神病薬又は非定型抗精神病薬の処方日



消化管障害発現日(ケース)又は対応する起点日(コントロール)

患者背景
ケース及びコントロールにおいて、それぞれ、女性の割合は 54.8%及び 54.5%、年
齢(歳)の平均±標準偏差は 64.6±14.5 及び 64.7±14.0、処方期間(日)の平均±
標準偏差は 135.6±313.3 及び 127.3±306.1、入院回数 0 回の割合は 96%以上§及び
99%以上§であった。



マッチング因子以外の因子について、ケースとコントロールで差異が認められた
ものは、非ステロイド性抗炎症薬(以下、「NSAIDs」)の処方割合(ケース: 58.9%,
コントロール: 43.9%)、オピオイド性鎮痛薬の処方割合(44.0%,15.1%)、抗悪性
腫瘍薬又は免疫抑制薬の処方割合(44.0%,23.4%)、便秘薬の処方割合(71.4%,
48.5%)、プロトンポンプ阻害薬の処方割合(以下、「PPI」)(47.3%,35.3%)、
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