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資料2-2 研究班のまとめ (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26370.html
出典情報 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第3回 6/22)《厚生労働省》
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2)頸動脈超音波検査
1.文献レビュー
15の文献が選定され2件の論文が採択された。研究はCIRCS研究、吹田研究からであり、前
者のアウトカムは脳卒中、後者はそれに加えて、冠動脈疾患、複合アウトカム(脳卒中+冠動脈
疾患)であった。いずれも従来の危険因子に頸動脈超音波所見を追加することでアウトカムの
発症予測能が上昇していた。しかしながら日本人対象の一次予防として古典的危険因子の集
積によるリスク予測の改善を目的として頸動脈エコーを推奨する科学的根拠は十分ではない。
2.疫学データ解析
頸動脈超音波所見(内膜中幕複合体厚など)は、古典的な危険因子を調整しても循環器疾患
の発症を予測するが、被験者の治療方針の変更(吹田スコア等に患者のリスク区分の変更)を
示唆させるほどのインパクトは示せず、今後、これらの検査が発症リスク予測能を最も高める最
適な検査対象集団を明らかにしていく必要がある。

例)米国の動脈硬化のガイドラインでは、既存検査項目のスコアで中間リスクとされ
た人にのみ冠動脈石灰化の計測を推奨。
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