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資料2-2 研究班のまとめ (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26370.html
出典情報 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第3回 6/22)《厚生労働省》
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A. 血液検査の候補(法律の趣旨と研究の動向から下記を選定)
①BNP/NT-ProBNP、②高感度CRP、③変性脂質・脂質分画
1.文献検索
①BNP、NT-ProBNP: 39件が検索され、内容を吟味して5件が選定。
②高感度CRP: 34件が検索され内容を吟味して最終的に8件が選定。
③変性脂質・脂質分画(: 24件が検索され3件の論文が選定。
2.疫学データ解析
地域の疫学研究では、古典的な危険因子(基幹項目に相当)を調整した場合、これらの血液検査
の脳・心血管疾患の発症予測能はかなり減弱する。より予測能が高まる集団を詳しく選定して行く
必要がある。
まとめ
血液検査項目として上記の3つは健診項目候補として有用なものであり、日本人の脳・心血管疾患の発症との関連
も報告されている。しかし基幹項目の調整を行うと予測能の減弱が見られ、基本項目として全員に実施するのは現
実的ではない。実施する対象を絞り込む必要があるが、どのような対象にすべきかを決定するエビデンスは乏しい
(研究結果を集約できるほどの研究報告がない)。また①は心不全の専門医へ紹介するなどの対処法があるが、②
と③(研究報告で見られたのはsmall dense LDL、酸化LDL、変性LDL:LAB)については健診でスクリーニングした後
の対処法が明確ではない。
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