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資料2-2 研究班のまとめ (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26370.html
出典情報 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第3回 6/22)《厚生労働省》
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②眼底検査の文献レビュー
97件が候補となり、2件が選定基準に該当した。PubMedでは該当する論文の件数が
少ないため医中誌も検索した。その結果、6件が選定された。最終的なこの分野の選
定論文は永井班からの通算で8件となった。
(まとめ)
眼底検査は老人保健法の基本健康診査の時代から広く地域の健診で高血圧の重症度
評価として実施されてきた。欧米では脳・心血管疾患のリスク評価として、眼底検査を無
症状の住民等に実施するという発想がもともとないため、アウトカムを脳・心血管疾患に
した場合や対象を非糖尿病患者に絞った場合のエビデンスはほとんどない。そのため国
内の研究でも20世紀に行われた研究が多く、眼底の網膜動脈の高血圧性変化は脳卒中
の発症等と関連するという報告が多い。これは高血圧を調整しても、高血圧の有無で層
化しても認められ、高血圧性臓器障害や仮面高血圧の影響などが考えられる。少なくと
も同じ血圧レベルの場合、より脳・心血管疾患の発症リスクが高い者を選定する検査とし
て適していると考えられた。近年は糖尿病性網膜症の探索に有用な可能性もあるが、基
本は医療機関での診診連携などが主担ではないか。

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