よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


医療従事者のこころを支えるデジタル・マインドフルネス介入 (2 ページ)

公開元URL https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400294609.pdf
出典情報 医療従事者のこころを支えるデジタル・マインドフルネス介入(8/21)《東京大学》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

本研究では、2010 年以降に公表された研究を対象に、専門職による対面支援や個別支援を伴
わない自己学習型デジタル・マインドフルネス介入に焦点を当てました。最終的に、9 件のラ
ンダム化比較試験、計 3,088 人の医療従事者を対象とした研究がメタ解析に含まれました。そ
の結果、介入直後には抑うつ、不安、知覚されたストレスが有意に低下し、ウェルビーイング
が有意に向上することが示されました。
ただし、メタ解析に含まれた研究にはバイアスリスクがみられ、エビデンスの確実性の評価
は「低い」または「非常に低い」に該当しました。また、感情的消耗や共感疲労への有意な効
果は確認されず、長期的な効果も十分には検証されていません。したがって、デジタル・マイ
ンドフルネス介入は、医療従事者の短期的なメンタルヘルス支援として有望である一方、職場
の構造的な負担を軽減する組織的対策の代替ではなく、補完的な支援として位置づける必要が
あります。

図 1:医療従事者における抑うつへの効果


発表内容
研究の背景
医療従事者のメンタルヘルス不調は、本人の健康だけでなく、医療の質や医療提供体制の持
続可能性にも関わる重要な課題です。特に、抑うつ、不安、ストレス、バーンアウトは高頻度
にみられる問題として報告されています。
マインドフルネス(注 1)は、ストレス低減やメンタルヘルス改善を目的とした心理的実践
です。近年、スマートフォンアプリ、SNS、ウェブプログラムなどを用いたデジタル・マインド
フルネス介入が注目されていますが、専門職の支援を伴わない自己学習型デジタル介入(注 2)
が医療従事者に有効かは十分に整理されていませんでした。
研究の方法
本研究は、デジタルヘルス技術を用いたメンタルヘルス予防介入に関する大規模な系統的レ
ビュー研究(注 3)である DeLiGHT プロジェクトの一部として実施されました。
研究グループは、2010 年から 2025 年 12 月までに公表された文献を検索し、医療従事者を対
象に自己学習型デジタル・マインドフルネス介入を評価したランダム化比較試験(注 4)を抽
2 / 4