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資料2 相談支援現場からみたがん患者・家族等の心配・悩み等の実態と対応策について (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25736.html
出典情報 がんとの共生のあり方に関する検討会(第6回 5/18)《厚生労働省》
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2.コロナ禍の影響で増加した相談や課題

4)コロナにより、経済状況が悪化したこと、制約が多いことによる治療や健康への
影響(33)
【実態としてあげられたこと】




コロナ禍による失業、減収など、生活が困窮している、医療費が支払えない、治療を断念したい等の相談が増えた。
治療と仕事の両立がより困難になっている。
外出等ができないなどの生活上の制約、家族がずっと家にいることなどの生活変化で生じるストレスに対処ができず、メンタルヘルスに変調
をきたしている人がいる。

5)病院のコロナ対応により、がん相談支援センターが築いてきた望ましい支援方法
がとれない(217)
【実態としてあげられたこと】








カンファレンス等ができないため、十分な情報入手やアセスメントができない、院外機関との連携が不十分な状態で支援をするケースがある。
対面相談が望ましいケースでも電話相談となり、十分な情報提供ができていないと感じる。
本人、家族を交えて共通理解を図りたい場面でも実施が困難。
患者会、患者サロン、ピアサポート活動が十分にできず、ニーズに応えられない。再開を望む患者、家族の声は多いが、オンライン対応をす
るにも院内リソースが整わない、参加者側の状況が整わないなど困難が多い。
ウィッグやアピアランスケアの提供、情報コーナーを閉鎖するなど通常提供するサービスを中断している。
市民向けイベントが実施できず、がん相談支援センターの周知の手段が限られる。
万一の感染時の対応のため、名前と連絡先を聞くことになり、匿名での相談が受けられない。

【対応案】
 患者は家族や医療者、また家族も患者や医療者との情報共有が困難になっている。患者会等の開催も困難で、患者や家族の
孤立を防ぐ手立てが一層必要である。
 患者の状態に応じた面会・来院制限の緩和や、積極的なオンライン手法の活用など、取り得る工夫や事例の共有が求められ
ている。
 コロナ診療によるがん診療、緩和ケア病床の縮小・転用等の影響で、治療病院やセカンドオピニオン先、療養の場の選択な
どにおいても課題を抱えており、病院や地域としての情報共有が必要である。
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