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○診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」からの報告について-3 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00126.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第503回  12/8)《厚生労働省》
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令和3年12月2日「医療機関等における消費税負担に関する分科会」の議論の概要
○ 令和2年度の補てん状況の把握結果を踏まえ、「令和4年度診療報酬改定においては、消費税
上乗せ分の見直しは行わないこととし、引き続き、消費税負担額と診療報酬の補てん状況を把握
して検証を行うことが適当」という対応案について、方向性は概ね一致が得られた。
【委員からの主な意見】
○ 支払側委員

・ 今回見直しを行わないことに異論はない。マクロでみれば十分補てんされている。集団によっての振れ幅は、収支構造の違いを反
映したものであり、基本診療料に上乗せしていることで生じており、割り切るべき。令和2年度は、患者の受療行動が大きく変化
したことや、課税経費に補助金で購入したものも含まれているなど、収入・支出ともに例年と異なっており、正確な検証は困難。
再度、2年後の実調で検証するということでよい。
・ 新型コロナの要因があるので、現状では対応案は妥当。次回は、消費税負担を公平に補てんできる方法を検討する必要。
・ 現状では、マクロで補てん不足となっていない。新型コロナの影響が大きい令和2年度のデータでは検証困難であり、対応案のと
おりの方策しかないと理解。引き続き補てん状況を把握して検証することが適当。2年後の実調ではなく、新型コロナの影響を除
いたデータを何らかの方法で毎年把握して、個別項目も含めて検証できないか。


診療側委員
・ 今回は、新型コロナの影響が大きい。分析しても、上乗せ点数に活用することは困難であり、令和4年度改定では、上乗せ点数の
見直しを行わないことは了解。その前提で、医療機関側からは、大きなマイナスが出ているところもある中、うまくいっていると
されると納得できない方もでてくる。一般診療所は10%を超える補てん不足であることは事実。今回は新型コロナの極めて特殊な
状況での判断であり、前例にしては困る。次回の改定のときに新型コロナだから何もしないということでなく、慎重に考えるべき。

・ 新型コロナの影響が大きいので、詳細な検証が難しいことは理解。令和4年度改定で見直しを行わないことは適当。その上での要
望として、今後の改定に向けて、個々の医療機関の補てん状況や課税経費率の分布のデータなど、詳細なデータをだして、十分平
等に補てんされる精緻な方法を頻回に協議していくような体制をつくることを要望する。
・ 薬局でも新型コロナにより非常に大きな影響を受けており、補てん額と負担額にぶれが生じている。実調をみると設備投資ができ
なくなっている。今回は、新型コロナの影響で厳密な検証が困難であり、対応案のとおりでよい。

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