よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料 令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料1-3 嶋根参考人提出資料(濫用等のおそれのある医薬品の成分指定に係る研究) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_69108.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和7年度第3回 1/23)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

デキストロメトルファンの特性と諸外国の状況
〇鎮咳作用(主作用)
延髄にある咳中枢(σ1受容体)に直接作用、グルタミン酸
興奮性神経の抑制などにより咳反射を抑制
(亀井淳三, 1998など)
〇精神作用(気分の高揚・多幸感・集中力低下)
σ1受容体、セロトニン・ノルアドレナリン輸送体、ニコチ
ン性アセチルコリン受容体、イオンチャネルなど
(Taylor et al, 2016など)
〇解離・幻覚作用(ケタミン様作用)
NMDA受容体拮抗作用により生じる可能性が示唆
(Siu A et al, 2007など)

文献

濫用・依存性を示唆する報告

Bryner, JK.,
et al, 2006

1999–2004年の間で15-16歳(カリフォルニア州)の
DXM乱用が顕著に増加

Antoniou T,
et al, 2014

2013年にオンタリオ州(カナダ)の中高生の 9.7% が娯楽目
的で使用

Roy AK 3rd
et al, 2015

45歳女性の症例報告、多幸感を目的に120-180 mg/日を
数年間服用、服用を忘れると、強い渇望、重度の疲労感、抑
うつ、落ち着きのなさなどの離脱症状を報告

用量(mg/kg)

主な精神・神経症状

DXMの作用は代謝の影響が重要(代謝能力に個人差)

1.5-2.5

軽度の酩酊感・幸福感の向上・解離症状など

デキストロメトルファン 高用量でセロトニン増加

2.5~7.5

多幸感・幻覚・顕著な解離症状・協調運動障害など

代謝酵素
CYP2D6

7.5~15

幻覚・強い解離症状・時間感覚の変化

デキストロファン

(セロトニン症候群のリスク)

高用量でNMDA受容体拮抗
(幻覚発現)

15 mg/kg以上

せん妄・昏睡・呼吸抑制・死亡

諸外国規制状況
アメリカ:12歳以上は処方箋なしで購入可能(20州が18歳未満への販売禁止)
カナダ:規制なし(6歳未満には使用しないよう勧告)
イギリス:規制なし(2009年に6歳未満の使用を控えるよう勧告、12歳未満も推奨しない)
フランス:2017年より処方箋なしでの購入不可
オーストラリア:2024年より薬剤師管理販売へ変更
スライド提供: 富山健一(国立精神・神経医療研究センター)

過剰摂取による致死量不明
死亡時血中濃度
• 1.61μg/mL(30代女性)
• 950〜3,230μg/mL(17〜
19歳男性)
Bryner et al., Arch Pediatr Adolesc Med
2006; Logan et al., Clin Toxicol 2009;
Stahl, CNS Spectr 2019