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市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書 概要 (3 ページ)

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出典情報 市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書」(10/10)《国民健康保険中央会、全国健康保険協会》
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鳥栖市
モデル事業の概況
 佐賀県鳥栖市では、若い世代の特定健診受診率が低く糖尿病リスクが高い状
況にある。医療費は全国に比べ非常に高い水準にあるため、若い世代からの
重症化予防に向け協会けんぽと共同して以下の取組を実施した。

国保と協会けんぽの健診データ等を用いた健康課題の把握と共有

 国保と協会けんぽの健診データ等を用いて、地域における健康課題を把握
し、共有した。健康課題を踏まえて、取組が実施された。

ハイリスクアプローチ

 協会けんぽの被扶養者に対して、市の保健師又は管理栄養士が訪問等によ
り、特定保健指導及び医療機関未受診者に対する受診勧奨を実施した。実施
に際しては、鳥栖市と協会けんぽの間で、業務の仕様や単価を協議した上
で、業務委託契約を締結した。対象者リストは協会けんぽより市に提供。
 期間中の特定保健指導の対象者18人、うち全員が指導を終了した。
 期間中の医療機関受診勧奨の対象者23人、うち概ね7割が医療機関を受診し
た。

ポピュレーションアプローチ

【人口】総人口:74,196人
国保被保険者数:12,711人
協会けんぽ被保険者‧被扶養者数
:27,617人(令和5年3月時点)
【面積】71.72㎢

国保と協会けんぽのデータ等から見た
鳥栖市の健康課題
県の
状況

 HbA1c6.5%以上の割合は、男女と
も全国に比べて非常に高い。
 運動習慣は男女ともに低い。

市の
状況
(県内
比較)

 医療費(地域差指数)が全国に比
べ非常に高い。
 40代50代の特定健診受診率低い。
 HbA1cが高い人の割合が、他地域
と比べて非常に高い。

鳥栖市における国保と協会けんぽのデータを統合した分析と健康課題の把握
 健診項目のリスクについて、市町村国保と協会けんぽのデータを統合
し、分析ツール※を活用して県全体該当率と市町該当率を比較し数値化
(標準化該当比算出)して分析。両者の有意差を検定してマッピング
(※ 国立保健医療科学院‧横山先生開発ツール)。
分析結果の例

健康課題の把握

LDLコレステロール≧140mg/dl

 鳥栖市長が健診の大切さを訴える動画に出演し、市役所内デジタル掲示板や
SNSで配信。
⇒ 市の通常の広報動画の3倍の視聴があった。
 令和6年8月11日(日)には、サガン鳥栖の試合前にサッカースタジアムの
ビッグビジョンにて放映するとともに、スタジアム前の都市広場で健幸フェ
アを実施し、健診受診の啓発を行った。
⇒ 動画については、鳥栖市居住者の9割が「良かった」「どちらかとい
えば良かった」と回答。(来場者アンケート結果)

佐賀県鳥栖市

鳥栖市
県の状況
(全国比較)

 HbA1c6.5%以上の割合は、男女
とも全国に比べて非常に高い。
 運動習慣は男女ともに低い。

市町の状況
(県内比較)

 医療費(地域差指数)が全国一高
い。
 空腹時血糖≧126mg∕dlの割合
は、他地域と比べて高め。
 若い世代から健診受診率が低い。

ポピュレーションアプローチの取組状況

《健康診査の受診誘導の動画》
糖尿病が全国
トップクラス
…⁈
☆庁内デジタルサイネージ掲示板、SNSで発信

《動画のQR》

《健幸フェアと動画放映(令和6年 8月11日(日)》
来場者アンケートで
は、鳥栖市居住者の9割
が「良かった」「どち
らかといえば良かっ
た」と回答。

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