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低出生体重で生まれると、生殖可能年齢が短くなる傾向に-出生体重と成人期の生殖アウトカムの関連が明らかに- (3 ページ)

公開元URL https://www.ncchd.go.jp/press/2025/1006.pdf
出典情報 低出生体重で生まれると、生殖可能年齢が短くなる傾向に(10/6)《国立成育医療研究センター》
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NEWS RELEASE
【プレスリリースのポイント】


出生体重が小さい方ほど、初経年齢が遅く、閉経年齢が早くなり、生殖可能年齢も短く
なる傾向が分かりました。



出生体重が小さい方ほど、生理周期が乱れた経験があることと関連が見られました。



出生体重と生殖アウトカムの関連を、周閉経期3女性を対象に包括的に評価した初めて
の研究成果です。

【背景・目的】


これまでの研究から、出生体重が少ない場合、成人期において高血圧や糖尿病、心疾患
などのリスクが高いことが報告されています。



また、出生体重が低い女性では、生殖機能へ影響を及ぼすリスクが高いことも報告され
ていますが、関連がないとする報告もあり、一貫性がありませんでした。



この要因の一つとして、研究対象が若年層、妊娠を希望している女性、もしくは現在妊
娠中の女性を対象としている研究が多く、女性の生涯にわたる生殖アウトカムを包括
的に評価する研究が行われていないことが考えられます。また、報告は主に欧米、北欧
諸国からで、日本人女性の研究は行われていませんでした。



そのため、出生体重と生殖アウトカムに関連があるかどうかを包括的に評価し、調べる
研究が求められていました。

【研究概要】
研究対象:2011~2016 年に、次世代多目的コホート研究(JPHC-NEXT)対象地域(秋田県、
岩手県、茨城県、長野県、高知県、愛媛県、長崎県)にお住まいで、本研究に同
意いただいた 40~68 歳の約 4 万 7 千人の女性

研究方法:①自分の出生体重と、生殖アウトカム(初経年齢、閉経年齢、月経不順の有無)
をアンケートで回答。
②出生体重を 1,500g 未満、1,500~2,499g、2,500~2,999g、3,000~3,999g、
4,000g 以上の 5 つのグループに分け、それぞれのグループごとに生殖アウト
カムの平均値を算出。
③自己申告による自身の出生体重が 3,000~3,999g を基準として、その他の出
周閉経期:日本人の閉経(1 年間月経がない状態)平均年齢は、50 歳前後ですが、これを挟んだ前後 10 年間を周閉経期(更年期)と呼
ぶ。
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