よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3-1-2 再生医療等製品感染症定期報告感染症別文献一覧表[145KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59564.html
出典情報 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和7年度第1回 7/23)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ID

9

10

11

感染症(PT)

出典

概要

鳥インフルエン


2024年4月以降、米国疾病予防センター(CDC)は各州の公衆衛生局と協力
し、米国で27人の鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染を確認している。こ
れらの症例のうち9件はHPAI A(H5N1)ウイルスに感染した家禽との接触に
関連しており、17件は病気又は感染した乳牛との接触に関連していた。これ
にはカリフォルニア州の13件が含まれ、そのうち7件は10月13日の週にCDC
によって確認された。カリフォルニア州のすべての症例は、感染した農場の
酪農従事者であった。その症状は軽度の結膜炎が主であり、入院した症例
はなかった。カリフォルニア州13症例のうち、6例の遺伝子配列が解析され、
すべてが家畜の乳牛に感染を引き起こしているウイルスと遺伝的に近縁で
あることが確認された。また、他の4例の解析によると、ヒトへの感染性又は
伝染性の増大に関連するヘマグルチニンの変化は示されず、さらに、利用
可能な治療方法に対する感受性の低下に関する変異もなかった。なお、
CDC ホームページ.
CDCは13症例のうち9例の検体からウイルスの分離に成功し、抗原特性評
https://www.cdc.gov/bi
価と抗ウイルス感受性試験が進行中である。CDCは、米国の乳牛、家禽、そ
rd-flu/spotlights/cdcの他の動物におけるHPAI A(H5N1)ウイルスの複数州での発生によって引
bird-flu-response.html
き起こされた公衆衛生上の課題への対応を継続しており、USDA、米国
FDA、戦略的準備対応局、州の公衆衛生及び動物衛生当局、及びその他の
パートナーと連携し、ワンヘルスアプローチを採用して対応している。また、
HPAI A(H5N1)ウイルスによるヒトへの感染の予防、監視、公衆衛生調査に
関する暫定的な勧告を発出しており、これらの推奨事項に従うことは、個人
のリスクを軽減し、全体的な公衆衛生リスクを抑制するために重要である。
現在までに、米国では鳥インフルエンザA(H5)ウイルスのヒトからヒトへの感
染は確認されていないことから、CDCは一般市民への即時のリスクは低いと
評価しているが、感染した動物に接触した人は感染リスクが高くなるとしてい
る。そのため、CDCは米国の一般市民、特に農場労働者向けにHPAI A
(H5N1)ウイルスに関する情報を提供するビデオを公開し、啓蒙活動を行う
ことで感染リスクのある人々への情報提供と予防策の周知を図っている。

B型肝炎

本報告書は、2022年末までのデータに基づきWHOのB型肝炎撲滅目標に向
けたイングランドの進捗状況をまとめたものである。該当箇所の詳細は以下
のとおりである。
GOV.UK.
1.7.Prevention of infection by ensuring safeblood supplies
https://www.gov.uk/go 献血者のスクリーニングではB型肝炎輸血感染を完全に予防することはでき
vernment/publications/ ない。一般集団及びドナー集団におけるB型肝炎の発生率は低いことから、
hepatitis-b-in感染性の可能性があるウインドウ期の供血が検出されない可能性は100万
england/hepatitis-b-in- 分の1未満と推定されている。HBc抗体スクリーニング前のモデリング研究で
england-2024
は、潜在的B型肝炎感染ドナーからの潜在的な感染性献血が年間13回以上
検出されていないと推定された。1996年以降15例の受血者で11件のB型肝
炎輸血感染インシデントが確認されたと報告されており、加えて4件のさらな
る潜在的B型肝炎感染による推定インシデントがあったと報告された。

B型肝炎DNA測
定陽性

血液製剤に関する医療機関からの感染症報告事例等について、令和6年6
月から8月までの感染症報告事例として、輸血用血液製剤は14件、血漿分
画製剤は4件であった。そのうち、輸血用血液製剤との因果関係が否定され
た報告が3件、血漿分画製剤との因果関係が否定された報告は0件であっ
た。輸血用血液製剤による病原体感染症報告事例の内訳は、HBV感染が5
件、HCV感染が2件、HIV感染が0件、その他が4件で、そのうちサイトメガロ
ウイルス感染が1件、細菌感染等が3件であった。HBV感染報告事例につい
て、輸血後に抗体検査等が陽性であった事例は5例、そのうち献血者の保管
検体の個別核酸増幅検査(NAT)陽性の事例は0件、劇症化又は輸血後に
死亡したとの報告を受けた事例は0件だった。HCV感染報告事例について
厚生労働省.
は、輸血後に抗体検査が陽性であった事例は2件、そのうち献血者の保管
https://www.mhlw.go.jp 検体の個別NAT陽性の事例は0件、劇症化又は輸血後に死亡したとの報告
/stf/newpage_48604.ht を受けた事例は0件であった。その他の感染症報告事例、B型肝炎及びC型
ml
肝炎以外の肝炎ウイルス感染報告事例については0件、サイトメガロウイル
ス感染が1件、細菌等感染報告事例において、当該輸血用血液の使用済み
バッグを用いた無菌試験が陽性の事例は0件、そのうち輸血後に死亡したと
の報告を受けた事例は0件だった。HBV感染のうち1例に関して、患者は70
歳の男性で、投与前はHBV未感染だったが受血後の検査で抗体検査が陽
性となった症例。献血者の2024年3月のHBV関連検査は陰性で、2024年7月
の献血時のスクリーニングNAT検査で陽性、二次検査のHBV-NAT検査では
陰性であった。スクリーニングNAT陽転献血時の検体でウイルス相同性確
認を実施したところ、献血者と受血者の検査した範囲ですべて一致し、献血
者株及び患者株のHBVがGenotype Cの結果であることが確認されたため、
輸血による感染とみられた。

3/4