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資料6-1_髙橋委員提出資料1 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58608.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会 福祉人材確保専門委員会(第2回 6/9)《厚生労働省》
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第2回 福祉人材確保専門委員会 資料
令和7年6月9日
2040 年を見据えた介護人材確保に向けて
~高校福祉教育が果たすべき役割~
全国福祉高等学校長会
理事長 髙橋 秀親
【はじめに】
福祉系高等学校は、介護の質の担保や社会的評価・信頼の向上を追求し、資格取得方法の一元
化に伴って、養成校と同様の教員要件など厳しい要件に真正面から向き合い、幾度となく苦渋の
決断を重ねながらも、強い使命感と覚悟をもってその基準を守り抜いてきました。
「地域のために働きたい」
「地域を良くしたい」
「地域に貢献したい」という福祉・介護の分野に
夢を抱く生徒たちが、共生社会の一員として自らの可能性を輝かせる地域の実現、さらには日本
の未来を創り出すために、本意見書では高校福祉教育の現状とその果たすべき役割について意見
を申し上げます。


福祉系高等学校の現状と課題
①福祉系高等学校の介護福祉士受験者数・合格者数・学校数
第 1 回から第 37 回までの受験者数は 168,352 名、合格者数は 98,781 名にのぼります。

最大合格者数は第 20 回の 5,107 名、最大受験者数は第 18 回の 9,260 名です。近年は受験者
数・合格者数ともに減少傾向にありますが、合格率は依然として 90%を超える高水準を維持し
ており、福祉系高等学校が高い教育水準を維持し続けています。
また、かつて全国に 221 校あった福祉系高等学校は、介護の質の担保や社会的評価・信頼の
向上を目的とした資格取得方法の一元化に伴い、養成校と同様の教員要件など厳しい要件に対
応するため、強い使命感と覚悟をもって厳守してきました。その結果、現在もこの要件のもと
で養成を続けている高校は 109 校にまで減少しています。
②令和6年度 全国における福祉系高等学校
平成 20 年度以前は、すべての都道府県に福祉系高等学校が設置されていましたが、養成校と
同様の教員要件など厳しい要件への対応が難しく、現在は福島県、新潟県、山梨県、高知県の
4 県では設置されていません。また、青森県、岩手県、埼玉県、千葉県、富山県、石川県、福
井県、長野県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、広島県、徳島県、香川
県、沖縄県の計 18 府県では、福祉系高校が 1 校のみとなっています。
全国の在籍者数は 6,456 名で、1 クラスあたりの平均在籍者数は約 19.6 名ですが、1 クラ
スの在籍者数が一桁である学校も年々増えています。今後、少子化や普通科志向などによる学
校再編の影響で、福祉系高等学校の存続自体が危ぶまれる深刻な事態となることが強く懸念さ
れます。
③令和6年度 福祉系高等学校等卒業生の進路状況