2．医師の働き方改革に関する調査結果（新たに明らかになった課題）
○ 人材不足やタスクシフトに関する課題
・ 医師事務作業補助者やメディカルスタッフの不足により、タスクシフト/シェアが十分に機能して
いない。
・ 看護師や薬剤師の人員が不足している。
○ 労働時間管理に関する課題
・ 長時間労働医師の面接指導や代償休息付与が負担となっている。
・ 時間外労働の管理が煩雑で、給与計算にも影響が出ている。
・ 変形労働時間制の導入により、手当の減少など給与への影響が出ている。
○ 病院経営や医療提供体制に関する課題
・ 人件費の増加や収益減少により、病院経営に影響が出ている。
・ 教育・研究時間の減少により、医師のキャリア形成や医療の質の低下が懸念される。
・ 地域医療への貢献と特例水準該当者の削減の両立が難しい。
・ 二次救急医療機関との連携不足により、三次救急医療機関に負担が集中している。
○ その他
・ 事務作業が増大している。
・ 時間外申請・承認の遅延がみられる。
・ 特定の診療科や人物への負担が集中している。
・ 医療DXに対応できる人材が不足している。
・ 財源が不足し整備が遅れている。
※全国医学部長病院長会議「医師の働き方改革に関するアンケート調査（2025年1月）」

14
一般社団法人 全国医学部長病院長会議