よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3ー1 令和6年度インフルエンザワクチン用製造株とその推奨理由 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00103.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの製造株について検討する小委員会(第1回 4/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

から分岐した 5a.2a 群および 5a.2a.1 群に属していた。
地域別では、5a.2a 群のウイルスは東南・西・南アジア、
アフリカでの検出が多く、5a.2a.1 群のウイルスは日本、
北・中・南米の国での検出が多かった。ヨーロッパは、
国により割合に違いはあるが、全体としてはそれぞれ同
じくらい検出されていた。
フェレット感染血清を用いた抗原性解析では、23/24
シーズンワクチン推奨株で 5a.2a.1 群に属する細胞分
離 A/Wisconsin/67/2022 類 似 株 お よ び 卵 分 離
A/Victoria/4897/2022 類似株に対する血清は、群を問わ
ず、非常に多くの流行株と良く反応していた。5a.2a 群
のウイルスでフェレット感染血清との反応性が低下す
る株が一部存在したが、検出地域が限定的(主にオース
トラリア)であった。
A/Victoria/4897/2022 類似株(5a.2a.1 群に属する)を
含む 2023/24 シーズンワクチンを接種したヒト(小児、
成人、高齢者)の血清を用いた血清学的試験では、細胞
分離 A/Wisconsin/67/2019 類似株に対する反応性と比
較した場合、流行している 5a.2a 群と 5a.2a.1 群に属す
るウイルスに対する反応性は概ね良好であった。
以上の成績から、WHO は、2024/25 シーズンの北半
球用の A(H1N1)pdm09 ワクチン推奨株として、今シー
ズンと同じ A/Victoria/4897/2022 類似株を引き続き推奨
した。
国内の A/H1N1pdm09 亜型ワクチン製造用としては、
令 和 5 年 度 に お い て 高 増 殖 株 A/Victoria/4897/2022
(IVR-238)が使用されており、また本株以外に新しく
ワクチン候補株の性状解析は実施されていないことか
ら、ワクチン株検討会議では、令和 6 年度の
A/H1N1pdm09 亜型ウイルスのワクチン株として、令和
5 年度と同一株である A/Victoria/4897/2022(IVR-238)
を推奨した。

2