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(参考資料4)薬機法等制度改正に関するとりまとめ (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39786.html
出典情報 厚生科学審議会 医薬品医療機器制度部会(令和6年度第1回 4/18)《厚生労働省》
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でも指摘されているように、かかりつけ薬剤師・薬局の機能を果たすことが
必要である。
○ また、がんの薬物療法に関して、経口薬が増加して外来で処方される機会
が多くなっているなど、専門性が高い薬学的管理が継続的に必要となる薬
物療法が提供される機会が増加している。このような状況に適切に対応す
るためには、臨床現場で専門性が高く、実践的な経験を有する医療機関の薬
剤師が中心的な役割を果たしつつも、地域の実情に応じて、一定の資質を有
する薬局の薬剤師が医療機関の薬剤師と連携しながら対応することが望ま
しいと考えられる。
○ これらの地域における医療のニーズの変化への対応については、医療機
関の医師等が中心となって対応することが不可欠であるが、今後一層の高
齢化や人口減少が見込まれる中において地域包括ケアシステムの更なる進
展が求められることなどを踏まえると、薬剤師が、薬局で勤務する中で他の
職種や関係機関と連携しながらこれらの業務に関わっていくことには意義
があると考えられる。
○ そのためには、薬剤師が他の職種からも患者からも信頼されるに足る資
質を持つことが前提となるが、この点に関しては、今後の薬学教育の下で、
臨床において患者に接しながら薬学的な問題を発見し、それを解決できる
ようにするための臨床に係る実践的な能力を有する薬剤師の養成がさらに
進められることを期待する。加えて、薬剤師の免許取得後も、地域で求めら
れている役割が発揮できるよう、常に自己研鑽に努め、専門性を高めていく
ための取組が必要である。
○ さらに、薬剤師・薬局には、一般用医薬品等を提供する機能・相談機能を
通じて地域住民による主体的な健康維持・増進を支援するという機能(いわ
ゆる「健康サポート機能」)がある。今後も引き続き、薬剤師・薬局がその
ような面においても更に役割を果たしていくことが強く期待される。
○ また、薬剤師・薬局が患者の薬物療法により積極的に関わるに当たっては、
個人情報の厳正な保護措置などの体制が整っていることを前提に、患者の
同意を得た上で、他の職種や関係機関との間で疾患や検査値等に関する必
要な患者情報を共有する取組がさらに重要となるとの指摘があった。

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