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資料1-6             IgA 腎症に係る現在の状況について [407KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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IgA腎症について
概 要
• IgA腎症は、血尿や蛋白尿を認め、腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAという蛋白が沈着する疾患で、多くは慢性の経過をたどる。
診断には腎臓の組織を一部採取し、顕微鏡で調べる検査(腎生検)が必要。末期腎不全へと進行した際は、透析や腎臓移植など、
腎代替療法と呼ばれる治療が必要。

疫 学
• 日本をはじめアジア太平洋地域に多くみられ、北欧や北米では比較的少ない。
• 我が国におけるIgA腎症の発症率は10万人あたり3.9~4.5人/年と推定されており、約33,000人の患者が存在すると推計されている。
• 我が国における腎生検レジストリー(J-RBR)や全国疫学調査からは、発症率、有病患者数における性差は認められていない。
• 10年腎生存率(透析非導入率)は、成人期発症例が80%、小児期発症例が90%以上と考えられている。

症状・経過
• 我が国では、学校や職場の健康診断において尿蛋白や尿潜血を指摘されることが診断契機となる例が多く、初期は無症状である。
• 進行すると腎機能が低下し、高血圧の合併や腎不全に伴う症状が生じる。
• 上気道感染や消化管感染により、肉眼的血尿を伴う臨床症状が増悪することが知られている。

診断・治療
• 臨床症状、尿検査、血液検査、腎生検によって診断される。
• 根本的な治療法が得られていないため、対症療法が行われる。(降圧薬、ステロイド薬、免疫抑制薬、口蓋扁桃摘出術等)
• 症例に即して血圧管理、減塩、脂質管理、血糖管理、体重管理、禁煙などを行う
出典:難病情報センター、エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン2020

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