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参考資料2-3 大学病院改革ガイドライン(案) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38167.html
出典情報 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第19回 3/14)《厚生労働省》
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の際、単に現状の維持又は一層の充実・向上を目指すのではなく、地域における今
後の中長期的な医療需要と医師数など今後の医療提供体制の予測を踏まえ、将来に
わたる安定的な病院運営を脅かすような過剰な役割・機能を担うことがないよう、
現状の見直しも含めた客観的かつ合理的な精査が必要であることにも十分留意する
必要がある。
ただし、例えば、適切な診療の前提となる病理学や児童虐待の発見等で重要な法
医学といった分野と連携が密接で、地域の中で大学病院以外では担うことが難しい
役割・機能など、不採算であっても公共性の高いと認められるものについては、引
き続き必要な体制を確保する必要があることにも留意する必要がある。
本項目に係る具体的な検討内容を以下に参考として示す。
1)医学部の教育研究に必要な附属施設としての役割・機能
大学病院は、大学設置基準第 39 条において、医学部の教育研究に必要な附属
施設として位置付けられていることに鑑み、医学部の教育研究に資することがそ
の役割・機能を考える上で必要不可欠である。
このため、各大学病院においては、自大学の医学部において養成すべき人材像
や3つのポリシー(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッ
ション・ポリシー)、臨床実習を含む教育課程等に加えて、医学部をはじめ自大
学で行われる基礎医学研究や臨床医学研究など、その教育研究内容等に照らして、
自院がどのような役割を果たすべきか、どのような機能を有するべきかを精査し、
記載することが必要である。
2)専門性の高い高度な医療人を養成する研修機関としての役割・機能
大学病院は、医師の臨床研修や専門研修、看護師の特定行為研修をはじめ、多
様かつ高度な医療人を養成する研修機関として役割・機能を担っているが、その
実情は、大学病院が所在する地域内での他の研修機関の設置状況や大学病院の規
模、大学における各医療職の養成課程の有無等によって様々である。
このため、各大学病院においては、自院が置かれた研修機関としての実情等に
照らして、自院がどのような役割を果たすべきか、どのような機能を有するべき
かを精査し、専門性の高い高度な医療人を養成する研修機関としての役割・機能
を記載することが必要である。
3)医学研究の中核としての役割・機能
前述のとおり、大学病院は、大学設置基準第 39 条において、医学部の教育研
究に必要な附属施設として位置付けられており、医学部の教育研究の枠に収まら
ず、我が国における医学研究を推進するための中心的役割を期待されていること
は広く知られているところである。
このため、自院が現に保有する研究に係る人的・物的資源や強みとする分野・
領域等に加えて、解剖学や生化学、病理学等の基礎医学との協働など、医学研究
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