よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【3-3】新型インフルエンザ等対策政府行動計画の改定に向けた意見 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36738.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第81回 12/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

げられる。今般の新型コロナ対応で用いられたワクチンには、mRNA(メ
ッセンジャーRNA)といった新たな技術が使用され、従来の技術に比べ、
極めて短い期間でワクチンが開発された。これにより、世界中でワクチ
ン接種が進められ、重症化予防等の効果により、対策に当たって大きな
役割が果たされた。
さらに、近年取組が進みつつある DX(デジタル・トランスフォーメ
ーション)の推進も、感染症危機管理においては、迅速な感染症の発生
状況等の把握、情報共有など業務負担の軽減において大きな可能性を
持っている。特に、感染症対策では、急激に感染拡大が進む場合に取り
扱う情報の量が増え、これにより業務量等が飛躍的に増大する。このた
め、医療 DX の推進による業務の効率化が強く期待されている。
我が国においても、今般の新型コロナ対応において、これまで感染症
対策に十分用いられていなかった技術が新たに用いられたことも注目
される。例えば、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた感染経路など
のシミュレーション、携帯電話データ等を用いた人流データの分析な
ど、新たな取組が試みられた。また、従前よりポリオウイルスで活用し
ていた下水サーベイランスについても、新型コロナウイルスへの活用
が試みられた。
このように新たな技術革新や既存技術の感染症対策への活用も進ん
でおり、感染症危機管理においては、新たな技術を用いた医薬品開発や
DX をはじめとする近年の技術革新も踏まえて、対応を検討することは
極めて重要である。
(3)感染症危機に対し強靭な社会の構築に向けて(目指す姿)~3つ
の目標~
直近の新型コロナ対応の経験を踏まえ、また、次なる感染症危機がい
つ訪れるか分からない中で、感染症危機が発生した際に、われわれが目
指すべき姿はどのようなものかを改めて考える必要がある。
推進会議において議論を積み重ねる中で、感染症危機対応を行うに
当たり、感染拡大防止と社会経済活動のバランスを踏まえた、感染症危
機に強くてしなやかに対応できる社会とするためには、
- 10 -