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参考資料3 がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(健発第0331058号平成20年3月31日厚生労働省健康局長通知別添) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36919.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第40回 12/18)《厚生労働省》
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がん検診等実施上の留意事項



肺がん検診

(1)喀痰細胞診の実施


対象者
喀痰細胞診の対象者は、質問の結果、原則として50歳以上で喫煙指数
(1日本数×年数)600以上であることが判明した者(過去における喫煙
者を含む。)とする。



喀痰の採取及び処理の方法


質問の結果、喀痰細胞診の対象とされた者に対し、有効痰の採取方法を
説明するとともに、喀痰採取容器を配布し、喀痰を採取する。



喀痰は、起床時の早朝痰を原則とし、最低3日の蓄痰又は3日の連続採
痰とする。



採取した喀痰(細胞)の処理方法は、次のとおりとする。

(ア)ホモジナイズ法、粘液融解法又は直接塗抹法により、2枚以上の スラ
イドグラスに擦り合わせ式で塗抹する。また、塗抹面積は、スライドグ
ラス面の3分の2程度とする。
(イ)直接塗抹法においては、粘血部、灰白色部等数箇所からピックアップ
し、擦り合わせ式で塗抹する。
(ウ)パパニコロウ染色を行い顕微鏡下で観察する。


判定
喀痰細胞診の結果の判定は、「肺がん検診の手引き」(日本肺癌学会肺がん
検診委員会)の「集団検診における喀痰細胞診の判定基準と指導区分」によっ
て行う。

(2)胸部エックス線検査に用いる適格な写真
胸部エックス線検査に用いる肺がん検診に適格な胸部エックス線写真は 、肺
尖、肺野外側縁、横隔膜及び肋骨横隔膜等を十分に含むようなエックス線写真で
あって、適度な濃度とコントラスト及び良好な鮮鋭度をもち、縦隔陰影に重なっ
た気管、主気管支の透亮像並びに心陰影及び横隔膜に重なった肺血管が観察でき
るものであり、かつ、次により撮影されたものとする。


間接撮影であって、100mmミラーカメラを用い、定格出力150kV以
上の撮影装置を用いた、120kV以上の管電圧による撮影



間接撮影であって、定格出力125kVの撮影装置を用い、縦隔部の感度を
肺野部に対して高めるため110kV以上の管電圧及び希土類(グラデーシ

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