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総ー2○入院(その4)について (54 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00225.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第566回 11/22)《厚生労働省》
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経鼻経管栄養について
○ 経管栄養が短期間の場合は経鼻経管栄養が第一選択となる。経腸栄養に伴い、下痢や胃食道逆流と
いった合併症が発生するため、経腸栄養剤の組成、投与方法・速度などに調整が必要となる。
静脈経腸栄養ガイドライン第3版(日本静脈経腸栄養学会編集)より抜粋
○ 経管栄養が短期間の場合は、経鼻アクセスを選択する。4週間以上の長期になる場合や長期になることが予想される場
合は、消化管瘻アクセス(可能な場合は胃瘻が第一選択)を選択する。
〇 経腸栄養法は経口摂取と経管栄養法(tube feeding)に分けられる。経管栄養法のアクセスには経鼻アクセス(経鼻胃ア
クセス、経鼻十二指腸アクセス、経鼻空腸アクセス)、消化管瘻アクセス(胃瘻、空腸瘻、PTEG)がある。
○ 経鼻カテーテル留置後には、カテーテルの先端位置をX線撮影などの適切な方法で確認する。

○ 経鼻カテーテルは非侵襲的な方法で挿入することが可能で、抜去すればなんら障害を残さないという大きな利点がある。
また、消化管瘻アクセスに移行する前の一時的な方法としても使用される。しかし、経鼻カテーテル留置により、鼻翼の潰
瘍や鼻中隔潰瘍・壊死、副鼻腔炎、中耳炎などの合併症をきたすことがある。これらを予防するためには、可能な限り細
径(5 ~ 12 Fr)のやわらかいカテーテルを用いる方がよい。
○ 経腸栄養に伴う消化器系合併症としての下痢、腹部膨満などは、投与する経腸栄養剤などの組成(浸透圧も含む)が原
因となっている場合もあるが、投与方法や投与速度もその原因として重要である。誤嚥性肺炎の原因となる胃食道逆流に
は、特に投与方法と投与速度が大きく影響する。したがって、これらの合併症を予防するため、経腸栄養剤の組成・浸透
圧などを考慮すると同時に、投与部位、投与方法、投与速度などの基本的注意事項を十分に理解して遵守しなければな
らない。
経鼻経管栄養に係る診療報酬項目(療養病棟では包括対象)
・J034-2経管栄養・薬剤投与用チューブ挿入術 180点
・J043-4経管栄養・薬剤投与用カテーテル交換法 200点
・J120鼻腔栄養(1日につき) 60点

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