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薬費-2参考2○高額医薬品(認知症薬)に対する対応について (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000211220_00017.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 費用対効果評価専門部会・薬価専門部会 合同部会(第1回 10/4)《厚生労働省》
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介護費用の取扱いについて:英国における事例紹介
評価対象品目及び集団

○ 多発性硬化症に対する薬剤11品目のうち5 品目(クラドリビン,オクレリズマブ、テリフルノミド,フィンゴリモド、
ナタリズマブ)について、日本の公的介護に相当する費用を含めた評価が行われていた。
○ TA127 (ナタリズマブ)
・評価対象集団:成人の活動性の高い再発寛解型多発性硬化症患者( 準最適な治療群および急速増悪群(RES))
・比較対照技術:βインターフェロン、グラチラマー酢酸塩または、Best supportive care
企業分析




5品目のうち1品目では、 Karampampa らの報告※1から費用が引用されており、下記が含まれていた。
・利用者の移動手段などのためにサービス提供者側が負担する費用(車いす,スクーター,車両,家までの交通費)
・看護専門職から提供される医療処置等に係る費用
TA127 (ナタリズマブ)
・費用は、UK MS survey ※2の報告から引用されていた。
・NHS ※3およびPSS ※4でカ バーされる費用範囲として、ナーシングホームの費用(看護,身体介護,家事援助等の
費用および食費・居住費を総計)が含まれる。
・RES群では、いずれの比較対照技術と比較しても費用対効果は多発性硬化症の基準値( £36,000 per QALY
gained)より良好であった。
・確率的感度分析の結果、70%の確率で費用対効果良好であり、社会費用を含めた場合にはその確率は86%であった。

公的分析



TA127 (ナタリズマブ)について、UK MS survey※2 の結果が、活動性の高い再発寛解型多発性硬化症患者のみを対象と
したものではなく、 また、回答率が低いことから、調査が実態を反映していない可能性を指摘。

最終結果

TA127 (ナタリズマブ)について、
○ 準最適な治療群においては、費用対効果が良好とは言えず推奨しない。
○ 急速増悪群においては、費用対効果が比較的良いため推奨する。
※1

Karampampa, et al, 2012、※2

※3

NHS

UK MS Survey 2005

National Health Service(英国の国民保健サービス) ※4 PSS Personal Social Service(英国の福祉サービス)

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