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入院・外来医療等の調査・評価分科会 入-1 (101 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00214.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度 第8回)《厚生労働省》
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課題と論点
(障害者施設等入院基本料等について)
• 障害者施設等入院基本料については「個別の病態変動が大きく、その変動に対し高額な薬剤や高度な処置が必要とな
るような患者」を対象としており、一方、特殊疾患病棟入院料については「処置内容や病態の変動はそれほど大きくない
が、医療の必要性は高い患者」を対象としている。
• 平成 28 年度診療報酬改定において、脳卒中の後遺症による重度の意識障害者については、患者の状態が医療区分
の1、2に相当する場合は療養病棟入院基本料の評価体系を踏まえた評価とする見直しを行った。
• 令和4年度診療報酬改定において、重度の意識障害を有さない脳卒中の患者について、患者の状態が医療区分の1、
2に相当する場合は療養病棟入院基本料の評価体系を踏まえた評価とする見直しを行った。
• 障害者施設等7:1入院基本料における脳卒中患者に係る算定回数は0.2%であったが、10:1入院基本料等の算定回
数のうち約2%は脳卒中患者であった。また、特殊疾患入院管理料の算定回数のうち約10%、特殊疾患病棟入院料1の
算定回数のうち約14%が脳卒中患者であった。
• 障害者施設等・特殊疾患病棟の患者の対象疾患等への該当状況は、障害者施設等入院基本料・特殊疾患病棟入院料
においては重度の肢体不自由児・者が最も多かった。
• 施設基準に定める該当患者の基準をを満たさない病棟の割合は、障害者施設等入院基本料2~4では12.6%、特殊疾
患病棟入院料1では16.7%、特殊疾患病棟入院料2では8.3%であった。
• 障害者施設等入院基本料2~4を算定する病棟における患者の主たる傷病名について、施設基準の該当患者割合が7
割以上の病棟における傷病名は脳性麻痺が23.9%と最多であり、該当患者割合が7割未満の病棟における傷病名は慢
性腎不全が16.3%と最多であった。
• 透析患者に対する障害者施設等入院基本料等の入院料毎の診療費の内訳は、療養病棟入院基本料より、障害者施設
等入院基本料の方が診療費が高かった。

【論点】
○ 障害者施設等入院基本料等の施設基準に定める該当患者割合を満たさない病棟を一定程度認めることから、該当患
者割合についての取扱いを明確化することについてどのように考えるか。
○ 障害者施設等入院基本料2~4を届出する病棟において慢性腎不全患者を多く受け入れている施設があること及び透
析に係る療養病棟入院基本料と障害者施設等入院基本料の診療費の差があることから、障害者施設等入院基本料にお
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ける透析患者に対する評価についてどのように考えるか。