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「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅵ」<概要版> (11 ページ)

公開元URL https://www.kenporen.com/press/
出典情報 政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅵ(9/7)《健康保険組合連合会》
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3:糖尿病治療薬の不適切な使用の是正
糖尿病治療薬について、痩身を目的とした不適切な使用実態を把握し、適切な使用を推進する。
延べ3か月以上受診した75歳未満の患者について、糖尿病治療薬の処方と血糖コントロールの指標となる検査の有無を分析。
糖尿病治療薬を1種類のみ処方された患者に関する追加の分析

検査なし患者の割合

N=30,441

減量効果のある糖尿病治療薬を1種類のみ処方

糖尿病治療薬を2種類以上処方

N=30,441

N=340,097

4.7%

4.3%
3.2%

0.8%

20歳代以下

0.7%

30歳代

1.0%

2.9%

1.1%

2.6%
1.2%

3.0%

項目

検査を行わない
オッズ比

p値

肥満治療に用いられる内服薬を
処方された者

2.90

<0.001

美容効果があるとされる内服薬を
処方された者

1.70

<0.001

1.1%

上記の場合は、検査が行われない傾向にあった
40歳代

50歳代

60歳代以上

全体

減量効果がある糖尿病治療薬(GLP‐1受容体作動薬、SGLT2
阻害薬)を1種類のみ処方された患者は、2種類以上処方され
た患者と比較して、検査を行っていない割合が高かった。

いずれもレセプト上では「糖尿病」の病名がついていたが、
糖尿病の治療ではない、痩身を目的としていることが強く
疑われる処方がみられた。
(分析方法の詳細は報告書本編テーマ3(6)を参照)

⚫ 糖尿病治療薬を糖尿病等の治療以外の目的で処方することは、薬事承認および保険給付の対象外であ
ることについて、改めて医療機関に周知徹底するべき。
⚫ レセプトデータと健診データを突合させる等、糖尿病治療薬の糖尿病治療目的外の使用実態をより正
確に把握できるような対策を行い、悪質と考えられる事例を迅速に捉える ことができるよ
うにするべき。
⚫ 安全性及び医療資源の有効活用等の観点から、適応外の使用を控えるよう 国民全体に注意喚起
を改めて行うべき。

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