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03_資料1_予防接種基本計画の見直し等について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33297.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会(第32回 5/24)《厚生労働省》
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予防接種に関する基本的な計画(抄)
第五


予防接種の研究開発の推進及びワクチンの供給の確保に関する施策を推進するための基本的事項
研究開発を促進するための関係者による環境作り

ワクチンの研究開発には、基礎研究から臨床研究まで幅広い知見が必要とされるものであり、国の関係機関、関係団体及びワ
クチン製造販売業者との間において十分かつ適切な連携が図られることが重要である。
国立感染症研究所においては、ワクチン候補株の開発を始めとする基礎研究から臨床研究への橋渡し等を実施するとともに、
新しい品質管理手法の開発と確立を行っているところである。また、独立行政法人医薬基盤研究所においても、新規ワクチンの
創出に必要な基盤的技術の研究開発を行っている。さらに、関係機関との連携の下、国内の有望な基礎研究の成果を革新的新薬
の創出につなげるための取組が実施されている。今後もこれらの研究開発を促進するための取組が継続されることが期待される。
国は、以下の事項について、引き続き検討する必要がある。
(1)ワクチンの需給の見通しに関する情報提供
ワクチンは、研究開発の段階では将来の需給の見通しを立てにくいものである。そのため、国は、ワクチン製造販売業者に
対し、将来の需給の見通しの助けとなるよう、広く接種の機会を提供するための仕組みに関し、国内外での疾病負荷並びに海
外でのワクチンの開発及び導入の状況等を踏まえ検討した内容等について適時に情報提供することが必要である。
(2)感染症対策の目標設定
ワクチン製造販売業者が感染症に対する新たなワクチンの研究開発に着手するか否かの重要な判断材料となるため、国は、
特定の感染症について目標を設定し、排除・撲滅を計画的に推進する必要がある。
(3)感染症の疫学情報の整備
国は、研究開発の基盤となる感染症の疫学情報及びワクチンごとに必要な疫学情報を整備するために、地方公共団体、医療
機関、国立感染症研究所、保健所及び地方衛生研究所との連携強化に努める必要がある。
(4)小児の治験を実施する環境の整備
予防接種の対象者には小児が多いため、国は、小児の被験者の確保等、治験が円滑に実施できる体制を整備するよう努める
必要がある。
(5)ワクチンの基礎研究並びに実用化に向けた支援及び産学官の協力
新たなワクチンを開発するためには、基礎研究に対する支援及び基礎研究の成果を企業の臨床開発研究へと橋渡しすること
が重要である。また、ワクチンの実用化を円滑に行えるよう、大学、企業、研究機関等の共同研究を推進する必要がある。

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