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資料1-2 ゲノム情報等を用いたAI創薬ターゲット探索プラットフォームについて (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23993.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会全ゲノム解析等の推進に関する専門委員会(第8回 3/2)《厚生労働省》
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PRISM事業の現状
取組①

データ収集

全ゲノムを含む多層化オミックスデータ及び臨床情報を収集
特発性肺線維症(IPF)
世界初の臨床情報が紐づいたオミックスデータのデータベースを構築(R3に1,308症例見込み)。
肺がん患者
米国のTCGA(1,089症例)を上回る1,624症例のデータベースを構築。
診療テキスト構造化システム
IPF、肺がんについて、オントロジー、アノテーション・コーパス、知識ベースの整備を行い、
医療分野テキストを高度に解析・構造化する言語・知識処理基盤を構築。

取組②

データ解析

対象疾患患者データから創薬ターゲットを探索する技術を複数開発

患者層別化 診療情報及びオミックスデータという異種のデータを入力し、症状等に密接に関連した生体分子を特定。
バーチャル創薬・臨床試験 新薬に対して、マウス遺伝子発現からヒトでのアウトカムを予測。
疾患特異的サブネットワーク 公共DBから構築した遺伝子ネットワークに患者データをマッピングして層別化。
創薬ターゲットを共有する疾患予測 遺伝子発現データから算出した疾患ごとの類似度を用いた創薬標的探索。
深層学習を使った解析システム 深層学習技術を活用してオミックスデータをマルチモーダルに解析。
取組③

結果解釈

文献等の既存知識の調査を効率化するためのツールを構築又は開発中
TargetMine
IPFと肺がんのデータを追加し、結果解釈に利用。
産総研のシステム
文献から知識ベースを構築し、そこから分子機能や分子間作用を推定するシステムを開発中。
取組①~③による成果

IPFと肺がんでこれまで報告されていない分子/パスウェイを見出した!
創薬ターゲット候補
特発性肺線維症(IPF)
IPFでの関与が報告されていない分子/パスウェイを見出した(用途特許出願済み1件、出願予定1件)。ヒト肺疾患部での発現を確
認(免疫染色)したほか、家族性IPFの遺伝子変異導入マウスでの実験や患者でのメタボローム解析などを実施し、検証中。
肺がん患者
Pan-negative肺がんの創薬ターゲットを探索し、関与が報告されていない重要分子1つを見出した。今回同定された分子は、全ゲ
ノムデータ・ChIP-seqデータ・RNA-seqデータを統合的に解析しない限り同定は困難であった(全ゲノム解析を中核とした多層
化オミックスデータをマルチモーダルに解析する重要性を立証)。現在PDXマウスで検証中。

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