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資料2-1 令和5年度インフルエンザワクチン用製造株とその推奨理由 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00058.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会(第8回 4/24)《厚生労働省》
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B 型(ビクトリア系統)
候補株
①B/Austria/1359417/2021 (BVR-26)
及び
推奨順
最近の B/ビクトリア系統のウイルスは、HA 遺伝子系統樹
理由
上で、HA 蛋白質に 3 アミノ酸欠損(162-164 番目)と 136E
変異を持つ V1A.3 群内の、さらに変異を有する V1A.3a 群
に属した。V1A.3a は、さらに V1A.3a.1(以下 3a.1)群と
V1A.3a.2(以下 3a.2)群に分かれた。2022 年 9 月以降では、
ほとんどの報告が 3a.2 群のウイルスで、北・中米において
V1A.3 群のウイルスが少数報告された。
フェレット感染血清を用いた抗原性解析では、今シーズン
のワクチン推奨株 B/Austria/1359417/2021 類似株(3a.2 群
に属する)に対する血清は、同じ 3a.2 群のウイルスとは良
く反応した。
また、B/Austria/1359417/2021 類似株(3a.2 群に属する)
を含む 2021/22 シーズンワクチンを接種したヒト(小児、成
人、高齢者)の血清を用いた血清学的試験では、
B/Austria/1359417/2021 株に対する反応性と比較した場合、
3a.2 群のウイルスに対して良く反応していた。
以上の成績から、WHO は、2023/24 シーズンの北半球用
の B/ビクトリア系統ワクチン推奨株として、今シーズンと
同じ B/Austria/1359417/2021 類似株を引き続き推奨した。
国内の B/ビクトリア系統ワクチン製造用としては、令和
4 年度において高増殖株 B/Austria/1359417/2021 (BVR-26)
が使用されており、また本株以外に新しくワクチン候補株の
性状解析は実施されていないことから、令和 5 年度の B/ビ
クトリア系統ウイルスのワクチン株として、令和 4 年度と
同一株である B/Austria/1359417/2021 (BVR-26)を推奨し
た。