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資料2-1 令和5年度インフルエンザワクチン用製造株とその推奨理由 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00058.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチンの製造株について検討する小委員会(第8回 4/24)《厚生労働省》
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(HA )遺伝子系統 樹上、 6B.1A.5a.1 (以下 5a.1 ) 群と
6B.1A.5a.2(以下 5a.2)群に分かれている。5a.2 群はさら
に 5a.2a 群および 5a.2a.1 群に分かれた。2022 年 9 月以降
では、5a.2a 群あるいは 5a.2a.1 群に属するウイルスの報告
が多かった。地域別では、5a.1 群のウイルスはアフリカと南
米からの報告があり、5a.2a 群のウイルスは A/H1pdm09 亜
型ウイルスを報告した多くの国で検出されたが、5a.2a.1 群
のウイルスはヨーロッパと北・中米の国での検出が多かっ
た。国内からの分離・検出報告は少なかったが、5a.2a 群に
属するウイルスであった。
フェレット感染血清を用いた抗原性解析では、5a.1 群の
ウイルスに対する血清は 5a.1 群のウイルスとは良く反応し
たが、5a.2a 群および 5a.2a.1 群のウイルスとの反応性は良
くなかった。一方、5a.2 群のウイルス(今シーズンの北半球
のワクチン推奨株細胞分離 A/Wisconsin/588/2019 類似株お
よび卵分離 A/Victoria/2570/2019 類似株)、5a.2a 群のウイル
ス(次の南半球のワクチン推奨株細胞・卵分離
A/Sydney/5/2021 類似株)および 5a.2a.1 群のウイルス(例
えば細胞・卵分離 A/Victoria/4897/2022 株)に対する血清は、
5a.2a 群および 5a.2a.1 群のウイルスとは良く反応したが、
5a.1 群のウイルスとの反応性は良くなかった。
A/Victoria/2570/2019 類似株(5a.2 群に属する)を含む
2022/23 シーズンワクチンを接種したヒト(小児、成人、高
齢者)の血清を用いた血清学的試験では、細胞分離
A/Wisconsin/588/2019 類似株に対する反応性と比較した場
合、5a.2a 群と 5a.2a.1 群に属するウイルスに対する反応性
が低下した。
5a.2a.1 群に属する株が増えてきたこと、およびワクチン
接種者血清の反応性が 5a.2a 群と 5a.2a.1 群に属するウイル
スに対して低かったことから、WHO は、2023/24 シーズン
の北半球用の A(H1N1)pdm09 ワクチン推奨株を、5a.2 群に
属する A/Victoria/2570/2019 類似株から、5a.2a.1 群に属す
る A/Victoria/4897/2022 類似株に変更した。