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資料6 薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (20 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/45/giji_list/mext_00001.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 新薬剤師養成問題懇談会(第22回 3/15)《文部科学省》
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化することを主眼とした。例えば、「D 医療薬学」で学ぶ疾患や治療薬の標準的、一般的な
知識や技能を、「F 臨床薬学」の薬物治療で患者の薬物治療を個別最適化する能力に高める
ために統合することが、「F 臨床薬学」における薬物治療である。まず、大学での薬物治療
の症例を中心とした学修を十分に行った上で、医療現場での経験を基本とした学修につなげ
る。したがって、これらの目標は、医療現場における実務実習だけに任せるのではなく、大
学と医療施設が連携して教育する目標である。さらに、実習終了後に大学で実習成果を共有
して、卒業時の目標達成につなげることを意図して作成している。
○内容の構成
急激な薬剤師業務の質的な変化に対応できる医療人材育成を目指し、まず薬剤師の臨床対
応能力の根幹である「F-1 薬物治療の実践」能力を提示した。更に薬剤師に求められる社会
からのニーズに対応するため、「F-2 多職種連携における薬剤師の貢献」を項目として取り
あげ、医薬品の適正な管理や医療安全、感染症制御への貢献を「F-3 医療マネジメント・医
療安全の実践」にまとめた。医療現場だけでなく、広く地域住民の健康や衛生環境を維持・
増進する薬剤師の重要な役割(能力)を「F-4 地域医療・公衆衛生への貢献」にまとめ、最後
に、社会人として医療人として医療現場や地域社会で活動する際に常に実践できなければな
らない行動・行為・態度の目標を「F-5 臨床で求められる基本的な能力」として提示してい
る。
○「A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力」とのつながり
「F-1 薬物治療の実践」「F-3 医療マネジメント・医療安全の実践」「F-4 地域医療・公
衆衛生への貢献」で修得する能力は、[専門知識に基づいた問題解決能力]、[情報・科学技
術を活かす能力]、[薬物治療の実践的能力]、[総合的に患者・生活者をみる姿勢]、[社
会における医療の役割の理解]に対応し、「F-2 多職種連携における薬剤師の貢献」は[多
職種連携能力]、[コミュニケーション能力]に直接関連している。それらの能力を通して
[科学的探究]を具体的に実践する。そして、「F-5 臨床で求められる基本的な能力」は、
医療人としての[プロフェッショナリズム]を具体的に行動として示せることを目標として
おり、[生涯にわたって共に学ぶ姿勢]の醸成を目指すものである。
○評価の指針の作成方針
各学修目標の到達レベルは、各大学で設定され、その設定されたレベルにどこまで到達し
ているかを、大学、医療現場で常に評価しながら学修を進めることになるが、「F 臨床薬学」
の入学時から卒業時までの一貫した評価は、大学、医療現場でも一貫して実施する必要があ
る。そのための共通の評価の観点・視点を指針として提示した。
○その他
薬学生の能力や適性は個々に違い、特に実務実習の場では全ての学生に均等な学修機会が
与えられるわけではない。その学生の能力や適性、学修現場の環境に合わせた適切な方略を
大学と実習施設等が連携して準備し実施することで、ここに提示した目標への到達が可能に
なるよう、大学、医療現場での具体的な学修対応の幅が確保できるよう配慮した。
また、「G 薬学研究」で修得する能力を、臨床現場の課題解決につなげ、医療・福祉・公
衆衛生等の向上に寄与することも「F 臨床薬学」の学修では重要である。

「G 薬学研究」
○作成方針
今回の改訂では、「G 薬学研究」を主に学部高学年で履修する卒業研究における科学的探
究として位置付けた。「G 薬学研究」では、「B 社会と薬学」、「C 基礎薬学」、「D 医療
薬学」、「E 衛生薬学」及び「F 臨床薬学」における学修を基盤とした学修として、2つの
中項目「G-1 薬学的課題の探究と薬学研究に取り組む姿勢」と「G-2 研究の実践」を順次性
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