よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 薬害を学ぼう指導の手引き (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00006.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第22回 3/13)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

① 製薬企業が薬を製造する段階で何らかの問題があったもの
② 薬に問題があることがわかった段階で、国や製薬企業が被害を防止するために必要な
策をとらなかったとされたもの
③ 薬を使用する医療従事者(医療機関)/薬局の使用方法が適切ではないとされたもの
がある。
テキスト p.1-2 内の薬害について解説した文章の中で、上記①~③に対応する箇所は以
下のとおり。(以下は発生時期の順)
クロロキンによる網膜症(p.1 左下)
マラリア(亜熱帯・熱帯地域に多い感染症)治療のために開発された「クロロキン」とい
う薬を使った人に、目が見えにくくなるなどの症状が起こりました。製薬会社が薬の危険
性について注意を払っていれば、被害を最小限に食い止められたかもしれません。



解熱剤による四頭筋短縮症(p.1,2 中央下)
乳幼児期に熱を下げる薬などがみだりに筋肉注射されたことで、膝が曲がらないなど
の被害が全国的に起きました。

血液製剤によるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染(p.1,2 中央上)
主に血友病(出血時に血が止まりにくい病気)の患者が止血・出血予防の薬として使用し
ていた非加熱血液製剤にHIVが含まれていたため、多くの血友病患者がHIVに感染し
ました。製薬企業は薬の危険性を知りながら販売を続け、国はHIV感染防止の有効な対
策をとらなかったことで被害が拡大しました。

①②

①②

血液製剤によるC型肝炎ウイルス感染(p.2 中央)
出産や手術の際に、止血剤として使用された血液製剤にC型肝炎ウイルスが入っていた
ため、多くの人がウイルスに感染し、慢性肝炎や肝がんなどの病気になりました。製薬
企業の製造責任は重く、国は甚大な被害の発生、拡大を防止できませんでした。

陣痛促進剤による被害(p.2 右下)
陣痛促進剤による胎児の死亡や重度の脳性麻痺、母親が死亡するなどの被害が
起きました。薬の効き具合の個人差が大きいにもかかわらず適切な使用方法が
徹底されなかったことなどが原因と言われています。







MMRワクチン接種による無菌性髄膜炎(p.2 右上)
はしか(M)
、おたふくかぜ(M)
、風しん(R)を予防するワクチンの接種により、多
くの子どもが無菌性髄膜炎(ウイルスにより脳の膜に炎症が起こる病気)などを発症し、
重い後遺症や死亡などの被害も発生しました。製薬会社が国に報告していない薬の作り
方をしていた、国の監督が不十分だったなどと指摘されました。

-5-