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総-3-1○最適使用推進ガイドラインについて (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00177.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第540回 3/8)《厚生労働省》
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2.本剤の特徴、作用機序
リブタヨ点滴静注 350 mg(一般名:セミプリマブ(遺伝子組換え)
、以下、
「本剤」
)は、

ヒト programmed cell death-1(以下、
「PD-1」
)に対する免疫グロブリン G4(IgG4)サブ
クラスのヒト型モノクローナル抗体である。
PD-1 は、CD28 ファミリー(T 細胞の活性化を補助的に制御する分子群)に属する受
容体であり、活性化したリンパ球(T 細胞、B 細胞及びナチュラルキラーT 細胞)等に
発現する。生体内において、PD-1 は、抗原提示細胞に発現する PD-1 リガンド(PD-L1
及び PD-L2)と結合し、免疫応答を負に制御すると考えられている(Immunol Rev 2010;
236: 219-42)
。また、PD-L1 及び PD-L2 は、種々の腫瘍組織に発現していることが報告
されていること(Nat Rev Immunol 2008; 8: 467-77)等から、PD-1/PD-1 リガンド経路は、
腫瘍細胞が抗原特異的な T 細胞からの攻撃等を回避する機序の一つとして考えられて
いる。
本剤は、PD-1 の細胞外領域に結合し、PD-1 と PD-1 リガンドとの結合を阻害するこ
とにより、がん抗原特異的な T 細胞の活性化及び腫瘍細胞に対する細胞傷害活性を亢
進し、腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。
本剤の作用機序に基づく過度の免疫反応による副作用等があらわれ、重篤又は死亡
に至る可能性がある。本剤の投与中及び投与後には、患者の観察を十分に行い、異常
が認められた場合には、発現した事象に応じた専門的な知識と経験を持つ医師と連携
して適切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎
皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う必要がある。

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