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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31510.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第4回 3/2)《厚生労働省》
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令和5年3月2日
令和4年度第4回

感染症定期報告感染症別文献一覧表(2022/8/1 ~ 2022/11/30 )

医薬品等安全対策部会
資料 4-1
ID

感染症(PT)

出典

概要

1

COVID-19

COVID-19パンデミックを引き起こしているSARS-CoV-2はいくつかの動物で自然感染が報告されているが、スイ
ギュウ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、ウサギ、雌鶏、ブタ、ウシなどの家畜では、少なくとも2週間にわたってSARS-CoV-2陽
性のヒトと接触したにもかかわらずウイルスは検出されなかった。ウシでは実験的感染で低感受性が示されてお
り、6頭のウシへの実験的感染では感染3日後に2頭からウイルスRNAが検出された。本研究ではウシにおける初
めてのSARS-CoV-2抗体検出について報告する。イタリア、Campania地方Ariano Irpinoは、2020年3月にCampania
地方で初めて封鎖されレッドゾーンに宣言された都市である。本研究が行われたAriano Irpino農場では2020年4月
に20人の農場労働者のうち13人がCOVID-19様の症状を示し、そのうち1人が死亡した。2021年4月、150頭のウシ
がいるこの農場で泌乳牛24頭の鼻・直腸スワブ試料、乳汁試料、血清試料を採取し、SARS-CoV-2 RNAについて
試験した。また、SARS-CoV-2とウシコロナウイルス(BCoV)はいずれもベータコロナウイルスであり、BCoVはヒト
コロナウイルスOC43と非常に類似しているため、試料はBCoVについても試験した。核酸抽出、イムノアッセイ、マ
イクロ中和アッセイの結果、鼻・直腸スワブ試料と乳汁試料はすべてSARS-CoV-2 RNA陰性であった。24例の血
Animals. 12(2022)1459
清試料のうち、11例がSARS-CoV-2ヌクレオカプシド蛋白質に対する抗体を、14例がSARS-CoV-2スパイク蛋白質
に対する抗体を、13例がSARS-COV-2に対する中和抗体を示した。全ての試料はBCoV陰性であり、SARS-CoV2が検出された唯一のベータコロナウイルスだった。我々の知る限り、これは泌乳牛におけるSARS-CoV-2自然陽
転に関する最初の報告である。スワブ試料採取時には既に血清陽転していたため、血清試料だけが陽性だったと
推定した。本研究を含めたウシに関する限られたデータは、ウシがSARS-CoV-2に対して低感受性を示し、おそら
く保有宿主として機能しないことを示す。ミンク、イヌ、ネコなどの高感受性動物で示されているように、ウシの個体
数が多くヒトのSARS-CoV-2感染の有病率が高い地域では家畜と農場労働者との密接な接触がウシの逆人畜共
通感染症が引き起こされる可能性があり、本研究も逆人獣共通感染症の症例だった可能性はあるが、これまでの
研究結果よりSARS-CoV-2感染におけるウシの役割は無視できると思われる。ウシにおけるSARS-CoV-2の役
割、ならびに新規組換えコロナウイルスの出現におけるその潜在的役割をより明確にするためには、さらなる研究
が必要である。

2

COVID-19

ProMED-mail
20220202.8701201

デンマークの家庭内でオミクロン株のサブバリアントがどのように伝播するかに関する研究で、BA.2サブバリアント
は、当初の同変異株よりも感染力が大幅に強いことが判明した。

3

COVID-19

ProMED-mail
20220701.8704171

COVID-19症例は先週18%急増し、2022年4月以降最多レベルとなっている。この増加は、伝染性のより強いオミク
ロンBA.4とBA.5サブバリアントが大多数の症例の原因であるため発生していると世界保健機関(WHO)は2022年6
月29日に述べた。先週、WHOの6地域のうち4地域で増加が認められた(地中海東岸、欧州、東南アジア、南北
米)。シークエンスが行われたサンプルの55%を、BA.4とBA.5が占めた。

COVID-19

PHEホームページ.
https://assets.publishin
g.service.gov.uk/govern
ment/uploads/system/
uploads/attachment_da
ta/file/1062005/emergi
ng-infectionssummary-January2022.pdf

Coronavirus (COVID-19): global summary: 2022年1月末までに、WHOは世界中で3億7500万例を超えるCOVID19症例と566万例を超える死亡を報告した。全体として、世界的に新しい症例報告数は2022年の1月の最初の週に
増加し、最後の週に減少した。2022年1月31日現在、全世界で合計99億回分のワクチンが投与されている。
Updates to note: Hong Kongのペットショップにおいて、ハムスターからヒトへCOVID-19が感染したとの報告があ
る。その後の調査(プレプリント研究報告)で、オランダから輸入されたハムスターに由来する、2件の独立したハム
スターからヒトへの感染を示唆された。

ProMED-mail
20220315.8702011

2022年2月にJournal of Hepatology誌で公表された最近の研究において、研究者らは、ラットE型肝炎ウイルスとし
ても知られるオルソヘペウイルスC感染に関連する急性肝炎の欧州で検出された初症例を、以下の通り記述して
いる。E型肝炎ウイルス(HEV)は、ヘペウイルス科で唯一の動物原性感染能のウイルスである。にもかかわらず、
最近のエビデンスとして、オルソヘペウイルスC属に関連する急性および慢性肝炎の症例が複数報告されたため、
その考え方は再評価されている。げっ歯類中でのオルソヘペウイルスCの循環は世界中で記録されてきたことか
ら、動物原性伝播リスクは世界的に明らかである。スペインで追跡調査を受けている患者の2コホートで、オルソヘ
ペウイルスCのRNAを後ろ向きに評価した。第1コホートには、肝向性ウイルス感染のスクリーニング後に病因診断
が下っていない急性肝炎を有する患者が含まれた。第2コホートには、血清中の抗HEV IgM抗体陽性および/また
はHEV RNA検出可能として定義される急性HEV感染が診断された患者が含まれた。第1コホートは169名(男性
64.4%、年齢中央値43歳)、第2コホートは98名(男性68.3%、年齢中央値45歳)から構成されていた。第1コホート
の2名(1.18%;95%信頼区間[CI]:0.2~3.8)で血清オルソヘペウイルスCのRNAが検出可能であった。第2コホート
では、98名中58名でHEV RNAが検出可能であったのに対し、40名はIgM抗体陽性を示すのみであった。IgM抗体の
みを有する患者では、オルソヘペウイルスCのRNAが1名(2.5%;95%CI:0.06~13.1)で検出された。すべての株は
遺伝子型C1と一致していた。2名の感染は自然消散する軽度の急性肝炎に至った。他の1名は重症急性肝炎の経
過を辿り、肝および腎不全により死亡した。研究者らは急性肝炎患者におけるオルソヘペウイルスCの3例を記述
し、欧州におけるこの感染症の初めての記述となった。本研究で得られた有病率からは、オルソヘペウイルスCが
欧州における新興疾患となり得ることが示唆される。

4

5

E型肝炎

6

H3N2インフルエ CDC FluView.
ンザ
2022/07/30

新型インフルエンザAウイルスによるヒトの感染1例がWest Virginiaから報告された。この患者は18歳未満の小児
で、インフルエンザA(H3N2)変異株(A(H3N2)vウイルス)に感染していた。保健当局の調査で、この患者が農産物
品評会に参加してブタと直接接触したこと、またこの品評会のブタが検査でインフルエンザA推定陽性となったこと
が示された。これまで同ウイルスのヒトからヒトへの感染は特定されていない。

H3N2インフルエ CDC FluView.
ンザ
2022/08/06

新型インフルエンザAウイルスによるヒトの感染2例がWest Virginiaから報告された。患者はインフルエンザA
(H3N2)変異株(A(H3N2)vウイルス)に感染していた。両患者は18歳未満で、入院はしておらず、回復している。保
健当局の調査で、両患者は農産物品評会に参加してブタと直接接触したこと、またこの品評会のブタが豚インフル
エンザA(H3N2)陽性であったことが判明している。このウイルスのヒトからヒトへの感染は、今のところ確認されて
いない。West Virginiaで過去2週間に報告されたH3N2vウイルスに感染した患者は3人目で、3人とも発病前に同じ
農産物品評会に参加していた。

7

8

HIV感染

HPS Weekly Report.
56(2022)603-603

Joint United Nations Programme on HIV/AIDS(UNAIDS)は2022年2月7日、オランダから新たに発表された研究
で、より感染力が強く有害なHIVの変異株の存在が明らかになったと報告した。新たに明らかになったHIVのサブタ
イプの感染者は、免疫系低下(CD4数)の割合が2倍となり、HIVのウイルス量が高く、同ウイルスの他の株に感染
した場合よりも、診断後に2~3倍速くAIDSを発現しやすい。

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