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参考資料2 こども政策の強化に関する関係府省会議(第2回)議事要旨 (6 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_hosyo/dai13/gijisidai.html
出典情報 全世代型社会保障構築会議(第13回)(2/24)《内閣官房》
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○松田先生の資料5ページの図にある、主体的に出生を選択しない個人・家庭は、こどもを
産み育てる家庭を応援するというのも大事な視点だと思う。制度を支える規範、社会全体
を支える雰囲気の醸成に向けて、どのような取組をしたらよいと思うか。
(松田教授)
○具体的な方法は2つあると思う。1つは経済的支援。こどもを産み育てていない方も含め
て全員が負担する消費税などの形で子育て世帯を支える。2つ目は、こどもを支える温か
い気持ちや社会的な雰囲気づくり。20 年程前に内閣府が海外での子育て経験がある母親
を対象に実施した調査によると、海外の方が子育てしやすかったことと、その一番の理由
は、制度ではなく、「こどもに対してやさしいか、温かいか」ということだった。こども
を育てていない人も、こどもに温かいまなざしを注ぎ、何かあれば手を差し伸べる雰囲気
づくりが大事。
(構成員)
○少子化対策は、未婚率の上昇をいかに抑えるかである、と唱える方もいるが、若い世代の
方が持つこどもの数は減っており、これを数十年放置すると有配偶者出生率も低下するの
ではないかと危惧している。未婚率の上昇を抑えることに加え、有配偶者出生数を上げる
施策も必要ではないか、これに対するご意見を伺いたい。また、結婚しない理由について
は、若年層の所得低下、非正規雇用の拡大、奨学金負担が重い、高等教育に進みづらい、
適当な人に巡り合わないなど様々な要因が指摘されているが、未婚率の上昇を抑えるため
にいかなる政策が必要か。20 代の結婚していない人に聞くと、こどもを産んだ後の支援
や仕事との両立など上の世代の状況を見ると、様々な課題があるから、結婚もこどもを持
つことも躊躇している、という声があった。将来こどもを産むか産まないかは、今の子育
て世代に対する子育て支援や両立支援を見て判断しているのではないかと思うが、実感や
定量的なものがあれば教えてほしい。
(松田教授)
○未婚率上昇の出生率低下に対する寄与度は大きいということは、人口学でよく言われてい
ることだが、再考の余地があるのではないか。こどもを産み育てるのが難しいから結婚し
ない人も含まれており、未婚率が少子化に与える影響を過大評価している可能性がある。
こどもを持つことへの展望にも関わるので、未婚率単体で考えるのはどうかと思う。上の
世代を見てどうかというデータはないが、肌感覚はその通りだと思う。今の子育て世代を
支援して楽にしてあげると、それを見た下の世代も結婚したいと思うのではないかと思う。
(山口教授)
○未婚化・非婚化の原因を考えると、結婚後にこどもを育てづらいということが影響してい
る可能性がある。そうなると、未婚化・非婚化は少子化の原因なのか結果なのか簡単に切
り分けはできない。親のライフスタイルをこどもが真似することはよくあるので、親が子
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