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資料2-1 先進医療Bの総括報告に関する評価表(告示番号旧42/jRCTs072200039) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30996.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第145回 2/9)《厚生労働省》
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先進医療B
評価委員

総括報告書に関する評価表(告示旧 42)

主担当:

北川

副担当:

飛田

技術専門委員:

近藤

先 進 医 療 腎血管筋脂肪腫に対する腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によるもの
の名称

に限る。)

申 請 医 療 九州大学病院
機関
医療技術
の概要

結節性硬化症(TSC:Tuberous Sclerosis Complex)は、全身に過誤
腫と呼ばれる良性腫瘍が形成され、てんかんなど精神神経症状を示
す希少疾患である。TSCに伴う血管筋脂肪腫(AML:angiomyolipoma)
は10代以降に通常腎に発生することが多く、TSC-AML の増大による
腎機能低下や破裂による出血等のため、TSC患者は年齢とともに腎疾
患での死亡割合が増加し、大きな問題となっている。凍結療法は小
径腎癌にのみ承認されており、その安全性・有効性は確立されている
が、AMLは脈管系腫瘍であり、凍結療法の脈管系腫瘍に対する
evidenceは乏しい。そこで凍結療法のTSC-AMLに対する安全性・有効
性を証明し、凍結療法の適応拡大を目的として本研究を行った。
○主要評価項目:凍結療法が施行されたAMLの病勢コントロール率
(DCR:Disease Control Rate)
○副次評価項目:
安全性評価基準:安全性(凍結療法開始後の安全性)
有効性評価基準:凍結療法が施行されたAMLのORR(Overall Response
Rate)、腎機能(凍結療法前後の腎機能(血清クレアチニン、eGFR)の推
移)、QOL(QOL(SF-36v2)の凍結療法施行前から施行3ヶ月後、9ヶ月
後の変化量)、追加治療の有無
○目標症例数:15 例 (登録症例数:15 例)
○試験期間:2020年10月~2022年6月

医 療 技 術 ○有効性の評価結果:
の試験結


凍結療法後9ヶ月の効果判定は全例が縮小傾向SD以上となり、
DCR=100%であった。15例中14例がPR以上となり、ORR=93.3%であっ
た。クレアチニンの変化量の中央値は0.06mg/dLとわずかに上昇した
が臨床的に許容される変動範囲内であった。eGFRの変化量の中央値