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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27303.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第34回 8/8)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【3】小児の新型コロナワクチンの接種について
(2)小児(5-11歳)の新型コロナワクチンに関する科学的知見等

小児(5-11歳)におけるオミクロン株に対する新型コロナワクチンの有効性(感染・発症予防効果)
オミクロン株流行期での5-11歳の小児におけるファイザー社ワクチンの2回目接種から7-21日経過後の感染予防
効果は51%、発症予防効果は48%であったと報告されている。
Cohen-Stavi et al1(NEJM, 2022)
研究内容: イスラエルのClalit Health Services※1に1年以上加入
歴があり、過去に新型コロナウイルス感染症の検査陽性歴のない
5-11歳の小児が対象。2021年11月23日以降にファイザー社ワ
クチンを接種した小児(接種群)と、背景因子※2を1:1でマッ
チングさせたワクチン未接種の小児(対照群)を抽出し、2022年
1月7日までの観察期間※3で、ファイザー社ワクチンの1回目、
2回目接種※4後の感染及び発症予防効果を分析したコホート研究。
結果:接種群、対照群それぞれ94,728例が解析された。オミクロ
ン株流行期におけるファイザー社ワクチンの1回目、2回目接種
の感染及び発症予防効果は以下の通り報告されている。
感染予防効果
‒ 1回目接種から14ー27日経過後:17% [95%CI:7ー25]
‒ 2回目接種から7ー21日経過後:51% [39ー61]
発症予防効果
‒ 1回目接種から14ー27日経過後:18% [95%CI:-2ー34]
‒ 2回目接種から7ー21日経過後:48% [29ー63]
また、年齢区分別では年長者(10ー11歳の区分)に比べ年少者
(5-6歳の区分)でより高いワクチン効果を示す傾向が見られ
たと著者らは報告している。

5ー11歳の小児におけるファイザー社ワクチン接種後の
接種群及び対照群での感染・発症累積発生率の推移

5ー11歳の小児におけるファイザー社ワクチンの
1回目、2回目接種後の感染及び発症に対する予防効果

※1 イスラエルにおける4つのヘルスケア組織のひとつ。保険者機能と医療提供機能を兼ねており、国民の半数以上(約470万人) が加入している。
※2 年齢、性別、人口区分、居住地域、過去5年間に受けたインフルエンザワクチンの数、肥満の状態、慢性疾患の数を含む。
※3 観察期間中に確認された新型コロナウイルス感染のうちオミクロン株は85%以上を占めていた。
※4 2回目接種は1回目接種の21日後に実施
1. Cohen-Stavi CJ, Magen O, Barda N, et al. BNT162b2 Vaccine Effectiveness against Omicron in Children 5 to 11 Years of Age. N Engl J Med. 2022;387(3):227-236.

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