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参考資料8       ワクチンの副反応に対する考え方および評価について(令和3年2月15日合同部会資料3) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00046.html
出典情報 第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第8回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(8/5)《厚生労働省》
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予防接種による不可避な副反応
軽度だが頻度が高い
副反応の例

重度だが頻度が低い
副反応の例



接種部位の局所反応
症状:発赤・腫脹(通常、3-4日で消失)
硬結(1か月続く場合もある)
治療:治療の必要のない場合がほとんど。局所の
冷却などで改善する。
頻度:3.7%(麻しん風しん1期)
9.1%(インフルエンザ)



アナフィラキシー(アレルギーの一種)
症状:蕁麻疹、唇・手足の痺れ、まぶたの腫れ、
息苦しさなど
治療: 重度の場合はアドレナリン・抗ヒスタミン
薬・ステロイドなどの投与を行う。
頻度:0.00004%(インフルエンザ)



全身性の反応
症状:発熱、全身倦怠感、頭痛
治療:通常、48時間以内に自然軽快。アセトアミ
ノフェンなどの投与を行う。
頻度:18.0%(麻しん風しん1期・発熱)
1.5% (インフルエンザ・全身倦怠感)



ギランバレー症候群
症状:両足の力が 入らなくなったり(筋力低下)、
両足がしびれたり(異常感覚)する。
治療:免疫グロブリン静注療法や血液浄化療法な
どを行う。
頻度:0.0001%(インフルエンザ)

こうした副反応が生じえるが、接種によるベネフィットが上回ると考えられることから、予防
接種が実施されている。
 予防接種は、体内に異物を投与し免疫反応を誘導するため、何らかの事象が生じる可能性があり、
100%の安全性を求めることはできない。
 有効性が副反応のリスクを上回る場合、接種が許容されるが、丁寧な情報発信・説明の上で、被
接種者の同意がある場合に接種することとなる。
 有効性は多くの人が享受する一方で、重度の副反応は一部の人に生じるものであることから、こ
のようなリスクを分かち合う意味からも、健康被害救済制度の整備が重要である。
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