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【参考資料2】HTLV-1総合対策・HTLV-1の感染症法上の取り扱いを検討する小委員会について (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26447.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第62回 6/29)《厚生労働省》
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HTLV-1の感染症法上の取り扱いを検討する小委員会について(第1回)
1 概要
○第1回の検討会では、事前に各委員からHTLV-1の感染症法上の5類感染症への位置づけの意義に関する主な
ご意見を事務局でいただき、①疫学②届け出③差別・偏見と普及・啓発④相談・支援体制⑤研究・開発の意見をも
とに議論を実施した。
2 主なご意見
【疫学視点】
・妊婦や輸血時検査により発見されたキャリアの動向や年次推移が明確になるのではないか
・サーベイランスや感染対策(特に水平感染防止)を行う上での法的根拠が整備されるのではないか
・HTLV-1感染はATL・HAMなどの関連疾患発症のリスクがあり、感染症法に基づき感染状況を把握する必要性は高
いのではないか。キャリアから生まれた児の抗体検査は任意検査であるので、現状では母子感染の動向が把握でき
ず、予防効果の評価に直結しないのではないか
・キャリア数の把握が、本当に感染拡大を防止する施策につながるのか
・HTLV-1の感染力は弱く、陽性者の急激な増加は引き起こさない為、全例届出する意義は少ないのではないか
・陽性者の動向は,献血者のスクリーニングで十分に判るのではないか

【支援体制】
・5類感染症に位置づける事で意識が高まり、支援体制の構築やフォローの充実が期待できるのではないか
・5類感染症に位置づけても、フォローアップ体制や検査体制などが未整備であれば、無症候性キャリアの減少や精
神的負担の軽減につながらないのではないか
・感染者に対する治療法がないため、陽性者を発見しても母子感染防止以外に「発生・蔓延を防止」する手立てがな
いのではないか
【普及啓発】
・データを定期的に公表することによりHTLV-1感染に関する国民の関心が高まるのではないか
・学会や患者会等で教育・啓発が進むのではないか
・妊娠中の検査で陽性と判断された場合、届出が必要になる事を説明しなければならず,従来よりも陽性者の精神的
苦痛がさらに大きくなるのではないか

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