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資料1-1 ワーキンググループにおける評価結果【No.2026-1】 (2 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75016.html |
| 出典情報 | 医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会(第41回 7/29)《厚生労働省》 |
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【医療上の有用性に関するコメント】
創傷面に対する従来のデブリードマンの手法には、外科的、機械的(物理的)、自己融
解的、化学的(酵素的)、生物学的デブリードマンがある。ゴールドスタンダードとして
認知されているのは外科的デブリードマンであり、その他のデブリードマンと適宜組み
合わせて実施されているが、各手法には次のような課題がある。
外科的デブリードマンは、不活化組織(壊死組織等)だけでなく健常組織にも損傷を
与え、選択的ではない。また、難治性潰瘍の原因となる細菌及びバイオフィルムを完
全に除去することは困難である。バイオフィルムの残存により、複数回のデブリード
マン(メンテナンスデブリードマン)が必要なケースもある。加えて、技術的に一定
の熟練が必要であり、手術室等の環境が必要とされる場合もある。
機械的(物理的)デブリードマンは、洗浄又はガーゼで創傷面の汚染等をぬぐい取る
方法である。繰り返し行うことで創傷面をある程度清潔に保つことは可能であるが、
創傷面の細菌及びバイオフィルムの除去を一度で完全に達成することは難しい。
自己融解的、化学的(酵素的)、生物学的デブリードマンは、外科的、機械的(物理
的)デブリードマンよりも健常組織への損傷が少なく選択性に優れるが、不活化組織
を融解・軟化させる時間や準備に時間的、費用的な負担が生じる。また、細菌及びバ
イオフィルムを完全に除去することは困難である。
本品は、創傷面を化学的に乾燥させることを作用機序とする化学的デブリードマン溶
液であり、創傷面のバイオフィルム及び細菌を除去することを目的としている。すなわ
ち、外科的デブリードマン等と適宜組み合わせることで、既存のデブリードマンの課題
を補完する治療手段として位置づけられる。
本品の使用方法は、創傷表面に 60 秒間塗布し、洗い流すものである。健常組織への侵
襲を低減しつつ、バイオフィルム及び細菌を除去することが期待され、使用が安全かつ
簡便である。また、基本的に単回の使用で処置が完了し、人的資源的医療コストの削減
が期待される。
<臨床上の有用性について>
英国で実施されたデータベースを用いた後ろ向き観察研究1では、難治性静脈うっ滞性
潰瘍患者において、
「標準治療群 57 例」と「標準治療+本品」(本品追加群 57 例)を比
較している。結果として、標準治療へ本品を追加することにより、12 か月時点の治癒確
率は 0.35 から 0.61 へと相対的に 75%増加し、質調整生存年(QALY)は 0.74 から 0.84 に
上昇した。また、12 か月間の本品追加群のコストは 1 患者当たり 3,128 ポンドであり、
標準治療の 7,195 ポンドに対して最大 57%コストを減少させた。
以上より、既存の治療法に比して、手技の安全性・簡便性の向上、難治性潰瘍の治癒
Cost-effectiveness of Debrichem in managing hard-to-heal venous leg ulcers in the UK. Guest JF,
et al : J Wound Care. 2022 Jun 2;31(6):480-491.
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創傷面に対する従来のデブリードマンの手法には、外科的、機械的(物理的)、自己融
解的、化学的(酵素的)、生物学的デブリードマンがある。ゴールドスタンダードとして
認知されているのは外科的デブリードマンであり、その他のデブリードマンと適宜組み
合わせて実施されているが、各手法には次のような課題がある。
外科的デブリードマンは、不活化組織(壊死組織等)だけでなく健常組織にも損傷を
与え、選択的ではない。また、難治性潰瘍の原因となる細菌及びバイオフィルムを完
全に除去することは困難である。バイオフィルムの残存により、複数回のデブリード
マン(メンテナンスデブリードマン)が必要なケースもある。加えて、技術的に一定
の熟練が必要であり、手術室等の環境が必要とされる場合もある。
機械的(物理的)デブリードマンは、洗浄又はガーゼで創傷面の汚染等をぬぐい取る
方法である。繰り返し行うことで創傷面をある程度清潔に保つことは可能であるが、
創傷面の細菌及びバイオフィルムの除去を一度で完全に達成することは難しい。
自己融解的、化学的(酵素的)、生物学的デブリードマンは、外科的、機械的(物理
的)デブリードマンよりも健常組織への損傷が少なく選択性に優れるが、不活化組織
を融解・軟化させる時間や準備に時間的、費用的な負担が生じる。また、細菌及びバ
イオフィルムを完全に除去することは困難である。
本品は、創傷面を化学的に乾燥させることを作用機序とする化学的デブリードマン溶
液であり、創傷面のバイオフィルム及び細菌を除去することを目的としている。すなわ
ち、外科的デブリードマン等と適宜組み合わせることで、既存のデブリードマンの課題
を補完する治療手段として位置づけられる。
本品の使用方法は、創傷表面に 60 秒間塗布し、洗い流すものである。健常組織への侵
襲を低減しつつ、バイオフィルム及び細菌を除去することが期待され、使用が安全かつ
簡便である。また、基本的に単回の使用で処置が完了し、人的資源的医療コストの削減
が期待される。
<臨床上の有用性について>
英国で実施されたデータベースを用いた後ろ向き観察研究1では、難治性静脈うっ滞性
潰瘍患者において、
「標準治療群 57 例」と「標準治療+本品」(本品追加群 57 例)を比
較している。結果として、標準治療へ本品を追加することにより、12 か月時点の治癒確
率は 0.35 から 0.61 へと相対的に 75%増加し、質調整生存年(QALY)は 0.74 から 0.84 に
上昇した。また、12 か月間の本品追加群のコストは 1 患者当たり 3,128 ポンドであり、
標準治療の 7,195 ポンドに対して最大 57%コストを減少させた。
以上より、既存の治療法に比して、手技の安全性・簡便性の向上、難治性潰瘍の治癒
Cost-effectiveness of Debrichem in managing hard-to-heal venous leg ulcers in the UK. Guest JF,
et al : J Wound Care. 2022 Jun 2;31(6):480-491.
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