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参考資料6 対策型乳がん検診における「乳房構成の通知」に関する見解(令和8年3月19日) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71872.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第46回 3/23)《厚生労働省》
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第46回がん検診のあり方に関する検討会
参考資料6
令和8年3月23日(月)

対策型乳がん検診における「乳房構成の通知」に関する見解
令和 8 年3月 19 日
日本乳癌検診学会・日本乳癌学会・日本乳がん検診精度管理中央機構
1.背景
乳房の構成(乳腺組織と脂肪組織の割合)は、マンモグラフィによる乳がん検診の感度に影
響を及ぼす要因であり、高濃度乳房では病変検出が困難となること、ならびに乳がん罹患リス
クが相対的に高いことが報告されている。
2017 年に、日本乳癌検診学会、日本乳癌学会および日本乳がん検診精度管理中央機構
は、「対策型乳がん検診における『高濃度乳房』問題の対応に関する提言」を公表し、乳房構
成の通知については、受診者の知る権利を尊重しつつも、対策型検診として一律に通知する
ことは時期尚早であるとの考え方を示した。
その後、厚生労働省の研究班において「乳がん検診における乳房の構成(高濃度乳房を含
む)の適切な情報提供に資する研究」が行われ、Q&A 集が作成された。引き続き行われた「乳
がん検診の適切な情報提供に関する研究」により、乳房構成判定アトラスの作成や、全国の
多施設におけるがん検診受診者の乳房構成の実態調査及び全国集計システムの構築、乳房
構成の通知に関する実施状況調査、一部の自治体における通知の試行的実施や、これらを
踏まえ得た課題の整理などが進められてきた。
これらを通じて、2020 年度末には、自治体が受診者に乳房構成を伝えるための一定の技
術的基盤および説明資料が整備されたものと認識している。
他方、わが国で実施された J-START の解析により、マンモグラフィと超音波検査の併用によ
って進行乳がんの発生が有意に減少した一方で、まだ死亡率減少効果は検証されておらず、
偽陽性の増加などの不利益も生じることが示唆されている。
2.乳房構成の位置づけ
乳房構成は、疾病や異常所見ではなく、脂肪組織と乳腺組織の割合の違いという個人の身
体的特徴である。したがって、乳房構成が高濃度であることのみを理由として要精密検査と判
定することは適切ではなく、原則として保険診療による追加検査の対象とはならない。
乳房構成の通知は、受診者の理解や意思決定支援という観点から意義があるものの、単純
に「高濃度か否か」の 2 分類通知では受診者の不安を招くおそれがある。そのため、乳房構
成には、脂肪性、乳腺散在、不均一高濃度、極めて高濃度の 4 分類があることを通知すること
が適切であり、受診者が自身の乳房の構造を正しく理解し、検診の限界や追加検査の意味を
踏まえた行動判断ができるよう支援することが望ましい。
また、高濃度乳房であることを通知された場合においても、一律に追加検査を受ける必要が
あるわけではなく、日常生活におけるブレスト・アウェアネスの重要性を強調することが基本で
ある。