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参考資料5 特定行為研修に係る各シラバス (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63500.html
出典情報 医道審議会 看護師特定行為・研修部会 看護師の特定行為研修制度見直しに係るワーキンググループ(第1回 9/17)《厚生労働省》
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特定行為研修に係る各シラバス

A

共通科目の内容

科目
臨床病態生理学

学ぶ事項

B

到達目標

1.臨床解剖学

高度な看護実践に向けて、臨床病態(症状とメカニズ

2.臨床生理学

学ぶ事項
臨床解剖学、臨床病理学、臨床生理学を学ぶ

C

到達目標

学ぶ事項

D

到達目標

学ぶ事項

E

到達目標

学ぶ事項

到達目標

①人体の正常な機能や構造、およびその破綻や調節機能 臨床解剖学および臨床生理学、さらには臨床病理学の原 看護師が適切に臨床実践するに際して、多様な臨床場面 1.臨床解剖学・臨床病理学・ 臨床生理学・を学び、病

1. 正常な人体の構造と機能について説明できる。

第1 はじめに

・特定行為研修の「入門編」として、特定行為研修にお

ム)について理解を深め、患者の身体を統合的に把握す 1.臨床解剖学

異常に基づく症状やメカニズムを理解し、患者の身体を 則を理解し、年齢や状況に応じた病態の変化や治療の特 において、ケアを安全に実践するために、重要な病態の 態生理学的変化を判断するための知識を習得する。

2. 生体の恒常性の意義と一般的なメカニズムを理解

1 共通科目履修の目的と意義

いて共通科目を履修する目的と意義を確認する。

3.臨床病理学

るための基礎知識を習得し、患者に対する援助方法や正 2.臨床病理学

統合的に把握するための基本的な知識を身につける

4.臨床病態生理学演習

常な機能へ戻すための方法について自ら考え、対策を立 3.臨床生理学

②多様な臨床場面において重要な病態の変化や疾患を包 を学修する。また、主要疾患の臨床診断・治療を学ぶ。 メントする基本的な能力を身につける。

て、対処できる人材の育成を目標とする。)

括的にいち早くアセスメントし、必要な治療を理解して 1.主要疾病の病態と臨床診断・治療の概論
ケアを導くための基本的な能力を身につける

性を包括的かつ迅速に判断できるよう必要な知識と技術 変化や必要となる治療の特性を包括的にいち早くアセス 2.演習を通し、病態生理学的変化を判断するための知識 し、恒常性が保たれるさまざまな調節機能と制御機構に 2 臨床病態生理学の位置づけと意義~特定行為実践と ・特定行為の実践につながる臨床解剖学、臨床病理学、
ついて説明できる。

臨床解剖学、臨床病理学、臨床生理学~

・代表的な疾患に関わる臓器の機能異常を説明できる。

3. 生体へ障害や疾病をもたらす侵襲因子・障害物質に

3 効率的な学習のために:「特定行為」を意識した設 ・共通科目の目的と意義は,特定行為「実践」の基盤と

脳血管障害/急性心筋梗塞/糖尿病/精神疾患

・代表的な疾患の病態や全身に及ぼす影響を説明でき

ついて理解し、それに対する免疫現象や炎症反応の過

問形式の導入

2.その他の主要疾患の病態と臨床診断・治療の概論

る。

程、さらに内分泌系と生体防御のかかわりについて説明 第2 特定行為対象患者における臨床病態生理学

る。医師の立場からいえば,「理論的基盤が脆弱な看護

循環器系/呼吸器系/消化器系/腎泌尿器系/内分泌・ ・代表的な疾患の病態の発症と治療について説明でき

できる。

師には特定行為実践を任せられない」と最初に明言して

代謝系/免疫・膠原病系/血液・リンパ系/神経系/小 る。

4. 疾患の病態・経過の把握のために必要な生理機能評 為」とは

児科/産婦人科/精神系/感染症/運動器系/感覚器系 ・多様な臨床場面において重要な病態の変化や疾患を包

価の方法と実際を理解する。

/その他

括的にいち早くアセスメントできる。

3.救急医療の臨床診断・治療の特性と演習

・多様な臨床場面において必要な治療を理解し、ケアを

4.在宅医療の臨床診断・治療の特性と演習

導くことができる。

を深める。

1 看護師特定行為研修における必修「9区分 16 行

臨床生理学を学ぶ。
なる「理論」の部分を涵養し、より研ぎ澄ますことであ

おく。

2 本章で説明するテーマ:臨床病態生理学の特徴
第4 スクーリング(症例検討)に向けた事前学習

看護師の特定行為研修制度の対応科目のひとつであり、
精錬化による時間数の減少に対応して、『臨床病態生理
学特論』と『疾病・臨床病態概論』を統合し、再構築し
た科目である。

臨床推論

1.診療のプロセス

①主要な症候から疾患の診断ができるようになるため

臨床診断学、臨床検査学、症候学、臨床疫学を学ぶ

2.臨床推論(症候学を含む)の理論と演習

に、知識を統合し、関連する病態生理を理解し、得られ 1.診療のプロセス

要な特定行為を安全に実践するための臨床推論および医 看護師が特定行為を行う場合に必要とされる実践能力の 看護師が適切に臨床実践するに際して、対象の身体的情 1.症候学、臨床検査・画像検査、臨床疫学を学び、演習 1. 臨床において、患者の病態を正しく把握し、適切な

3.医療面接の理論と演習・実習

る情報を用いて論理的に推論する能力を身につける。

療面接の知識と実践能力を身につける

4.各種臨床検査の理論と演習

②診療プロセスのために有用な医療面接、各種臨床検査 3.医療面接の理論と演習・実習

②多様な臨床場面において重要な病態の変化や疾患を包 学、臨床検査学、症候学、臨床疫学について学ぶ。看護 つけていていく必要がある。本科目においては看護師が ○医療面接

5.画像検査の理論と演習

や画像検査などの検査所見から得られる情報を説明でき 4.各種臨床検査の理論と演習

括的にいち早くアセスメントし、必要な治療を理解して 師の特定行為研修制度の対応科目のひとつであり、指定 適切に臨床実践するに際して、多様な臨床場面において 1.医療面接の理論と演習・実習を通して、症状の変化に 2. 臨床検査の意義を理解し、疾患の診断と治療に必要

6.臨床疫学の理論と演習

る。

ケアを導くための基本的な能力を身につける

の以下の内容を含むものとする。

必要な治癒を理解し、ケアを導くための基本的な能力を 対応し、身体所見・検査所見から病態を把握する臨床推 な臨床検査と、画像検査の選択理由と検査結果の解釈に 5 客観的に考察する

③各種臨床検査、画像検査を受ける対象者や家族に必要 機能検査/その他の検査

③患者の診療に必要な情報源(医療面接、各種臨床検

1.臨床推論とは

身につけることを目標とする。

な支援ができる。

5.画像検査の理論と演習

査、画像検査、臨床疫学など)を理解し、患者の意向や 2.診療のプロセス

放射線の影響/単純エックス線検査/超音波検査/CT・
MRI/その他の画像検査

2.臨床推論(症候学を含む)の理論と演習

心電図/血液検査/尿検査/病理検査/微生物学検査/生理

6.臨床疫学の理論と演習

①多様な臨床場面において患者の安心に配慮しつつ、必 ○臨床推論

○臨床推論

基礎となる知識・技能の向上を図るために、臨床診断

○臨床推論

報を的確に捉え、それらを臨床場面における推論に結び を通して臨床推論に必要な知識を習得する。

○臨床推論

第1 診療のプロセス

臨床推論とは、「医師が臨床現場で様々な決定や判断を

1 看護師にとっての臨床推論

行うため、事象に対して仮説と検証を繰り返し、賢明と

治療方針が立てられるように、疾患の成り立ちと症状の 2 診断に至るプロセス
関係と診療のプロセスについて説明できる。

いえる行動を選択する思考過程」である。従来、「診

3 判断の根拠となる要素

断」にかかわる臨床推論は医師の専権とされてきたが、

4 臨床判断のための4つのパターン

チーム医療の価値観が重視されるのにともなって、看護
師にも求められるようになってきてる。そこで本科目で

ついて説明できる。

6 並列認知構造を用いた臨床推論のプロセス

は、「臨床診断学」「臨床検査学」「症候学」「臨床疫

・臨床推論の基本的な考え方について説明できる

3. 臨床疫学の考え方を学び、根拠に基づく医療

第2 臨床推論(症候学を含む)の理論と演習

学」の基本的な知識を学び、医師の思考パターンを知る

生活の質に配慮しつつ、患者の病態に基づいたケアが提 3.臨床推論(症候学を含む)の理論

・症例に関する情報の収集・分析ができる

(EBM)を患者の診断・治療へ活用する方法について

1 臨床推論の代表的な思考過程

ことで、「知識と経験、五感と直感を駆使して仮説を設

案できる

4.医療面接の理論

・得られた情報をもとにその症例の問題点を抽出できる

説明できる。

2 臨床推論の進め方と必要なスキル

定し、科学的に検証し、判断」できる能力を身につける

5.各種臨床検査の理論

○特定行為共通科目統合演習

○医療面接

3 スクーリングに向けた事前学習(症例検討)

ことを目標とする。

6.画像検査の理論

・医療安全の原理・原則を理解し、実践につなげること

1. 医療面接の理論を学び、症状に対して必要な医療面

第3 医療面接の理論と演習

7.臨床疫学の理論

ができる

接が実践できる。

1 医療面接の役割

8.まとめ-EBM、生涯教育と行動の学習

・医療安全に関わる法、倫理、制度、システムを理解す

2. 医療面接の演習・実習を通して、症状の変化に対し

2 医療面接の流れ

○特定行為共通科目統合演習



て必要な身体診察・臨床検査について説明できる。

3 医療面接がうまくいかないとき

論のプロセスを理解する。

看護師の特定行為研修制度の対応科目である「医療安全 ・医療事故事例を分析し、対策を検討することができる

4 悪い知らせを伝える(SPIKES モデル)

学特論」又は「統合医療安全・特定行為実践特論」、

5 スクーリングに向けた事前学習(症例検討)

・臨床推論の基本的な考え方について説明できる

「臨床推論」「フィジカルアセスメント特論」の演習を ・症例に関する情報の収集・分析ができる

第4 各種臨床検査の理論と演習

とおして、実践能力の基礎となる知識・技能の向上を図 ・得られた情報をもとにその症例の問題点を抽出できる

1 心電図検査

る。演習には、指定の以下の内容を含むものとする。

2 血液検査

・生活者として「生きていく」ための身体機能のアセス

1.医療安全に関する理論・原則、医療安全の推進に関 メントを進め生活者を支える看護活動への指針を与える

3 尿検査

わる制度・システム、医療施設における組織的な取組み ことができる。

4 病理検査

や実践例、患者との関わりについて、事例検討をとおし ・生命体として「生きている」ことをモニタリングし、

5 微生物学検査

て実践につなげる能力を身につける。

6 主な生理機能検査

その逸脱の早期発見と適切な対処への連携を着実に果た

2.臨床診断学、臨床検査学、症候学、臨床疫学につい せる医療者としての責務を果たすことができる。

5 スクーリングに向けた事前学習(症例検討)

て、以下の演習をとおして実践につなげる能力を身につ ・多様な臨床場面において重要な病態の変化や疾患を包

第5 画像検査の理論と演習

ける。

括的にいち早くアセスメントする基本的な能力を身につ

1 放射線の影響

・臨床推論(症候学を含む)演習

ける。

2 単純 X 線検査

・医療面接演習

3 超音波検査

・各種臨床検査演習

4 CT 検査・MRI 検査

・画像検査演習

5 その他の画像検査

・臨床疫学演習

6 スクーリングに向けた事前学習(症例検討)

3.看護師が適切に特定行為を遂行するために欠かすこ

第6 臨床疫学の理論と演習

とのできない身体面に関する情報収集の方法論と所見の

1 臨床疫学で用いられる用語

解釈についての理論に基づき、以下の演習をとおして技

2 スクーリングに向けた事前学習(症例検討)

能の習得を目指す。
・身体診察基本手技演習
・部位別身体診察手技と所見演習

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